科学技術部(省)関連部門の責任者は26日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、イノベーション(革新)型国家の建設を加速し、新発展局面を全面的にサポートすることをめぐり、第13次五カ年計画の科学技術イノベーションの成果を総括したとともに、第14次五カ年計画の科学技術イノベーションの取り組みの計画調整を説明した。
同部の王志剛部長は6つの「新」を取り上げて、第13次五カ年計画期間の中国の科学技術イノベーションの発展成果を総括した。(1)基礎研究と重要なコア技術の難関攻略を系統的に推進し、科学技術イノベーション能力の「新たな飛躍」を実現した(2)科学技術成果が経済社会の主戦場に入るよう全方位的に推進し、高い品質の発展の「新たな原動力」を形成した。ハイテク企業が20万社を超えた(3)科学技術人材のチームの規模と質を統一的に計画して引き上げ、人材が急速に発展する「新態勢」を形成した。研究開発者のフルタイム当量(FTE)はフルタイム換算労働者480万人を超えた(4)重点分野の科学技術体制改革を深化させ、イノベーション・起業の「新生態圏」を形成した(5)グローバルイノベーションネットワークに積極的に融合し、科学技術の開放的協力が主体的な配置を進める「新たな歩み」を踏み出した(6)新型コロナウイルス感染症の科学研究・緊急対応の難関攻略を迅速に展開し、世界共通の挑戦に対処するために中国の「新たな寄与」を行った。
王氏は第14次五カ年計画に向けて、「科学技術の新たな戦略的サポートの役割を十分に発揮させる必要がある」として、次の5点を打ち出した。(1)産業チェーン高度化の推進の問題をめぐり、一連の重要コア技術のブレークスルーを加速し、先端技術の計画を強化する(2)実体経済の発展の支援をめぐり、科学技術成果の移転・応用を大規模に推進する(3)国民の生命・健康の保障をめぐり、薬品などの研究開発応用のイノベーションを強化する(4)炭素排出ピークアウトとカーボンニュートラルの目標の実現をめぐり、汚染の予防・抑制などの技術の難関攻略と応用普及を全力で推進する(5)イノベーションシステム全体の機能の向上をめぐり、人材のもつ活力を喚起することを重点として、新たな科学技術体制の改革をスタートする。
同部基礎研究司の葉玉江司長は中国の基礎研究の状況について、次の4点を挙げて説明した。(1)学科の発展は良好な状態で、一連の重大なオリジナルの成果を獲得した(2)基礎研究経費の投入が大幅に増加した。第13次五カ年計画期間に中国の基礎研究経費は2倍近く増加し、2020年は1500億元(約2兆4682億円)を超えた見込みだ(3)基礎研究の発展を支援する政策システムが改善を続けた(4)科学研究基地の建設が重要な進展を遂げた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月27日