天津中医薬大学の張伯礼学長(全国人民代表大会代表、中国工程院院士)は8日、取材に対して、「中国の新型コロナウイルス感染状況は現在、比較的落ち着きを見せており、来年春にはマスクを外すことができるようになるかもしれない」との見方を示した。中央テレビニュースが報じた。
張学長は、「中国の新型コロナウイルス感染状況は現在、比較的落ち着きを見せているが、海外では拡大が続いているため、絶対に慢心してはならない。水際対策を強化し続け、国内でのリバウンドを阻止するミッションは非常に重要で、マスク着用を含めた優れた習慣は今後も継続しなければならない。今年はインフルエンザや風邪、呼吸器感染症が非常に少なかったのは、皆がマスクを着用していることと関係がある。少なくとも来年春以降には、マスクを外すことができると、私は予測している」と語った。
また、「新型コロナウイルスに感染しないために、中医薬を飲んでいる人もいるが、必要か?」との記者の質問に、「中医薬は、体調を整える作用があり、抵抗力を高めて病気に負けない体を作る。体調に問題がないのであれば、中医薬を飲む必要はない」と答えた。
その他、「新型コロナウイルスに感染し回復した中国人の後遺症は、海外の感染者より軽いという情報もあるが、真実か?」との質問に、「確かにそうだ。中国の患者を見ると、長期にわたって症状が出る確率やその程度は海外の患者より低く、軽い。しかし、その具体的な原因ははっきりしておらず、現在研究しているところだ」と答えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月9日