中国の製造業の代名詞と言えば高速鉄道。最近、新型寝台高速列車がデビューを果たし、同業界は新たな一里塚を迎えた。光明網が報じた。

新型寝台高速列車は16両編成で、北京‐上海間を1日1往復(北京南—上海D311号と上海—北京南D312号)する。全列車一等寝台で、営業速度は時速250キロ、定員は880人。午後9時16分に北京南駅を出発し、翌朝の9時8分に上海に到着する。所要時間は11時間52分。北京南駅、南京駅、蘇州駅、上海駅の4駅に停車する。中国の美しい景色の半分近くが繋がることになる。
全車両2段ベッドの寝台高速列車の特徴は?
車両の真ん中に通路が設置され、その両側に2段ベッドが並んでいる。中国の普通の寝台列車では横向きにベッドが並んでいるのに対して、この寝台高速列車は、縦向きに並んでおり、よりプライベートに配慮された作りとなっている。

また新型寝台高速列車は車体の高さが増し、上の段で座っても頭が天井に当たることなく、快適に過ごすことができるようになっているため、「下の段が買えるとラッキー、上の段だと災難」といった状況が改善されている。
各ベッドには、コンセントやUSBポートがあり充電できるようになっているほか、小さなテーブルもあり、明るい環境で、快適に読書をしたり、パソコンを使って仕事をしたりすることができる。カーテンを閉めれば、そこは自分一人の世界を確保することができる。


本や新聞の収納スペースのほか、ズボンや服、帽子などをかけたりする場所もあり、何でも揃っている。また、壁には背もたれもあり、好みによってその角度を変えることもできる。その他、エアコンは、各ベッドに単独で送風される仕組みになっている。


下段の下は荷物を置くスペースになっており、17インチのスーツケースなら6個、25インチのスーツケースなら2個置くことができる。

また新型寝台高速列車は、車内の振動や騒音をさらに低減する設計になっており、車内騒音は62デシベル以内に抑えられている点も注目に値する。
これほど便利で快適な高速列車の料金は、飛行機より高いだろうと思うかもしれないが、決してそんなことはない。北京南駅から上海駅の料金は寝台付きの普通高速列車が560元(1元は約16.8円)で、一等寝台が650元、上海駅から北京南駅の料金は寝台付きの普通高速列車が560元で、一等寝台は650元となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月18日
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