上海は3月31日、「上海青年の『第14次五カ年計画(2021‐25年)』期間中の期待に関する調査・研究報告」を発表した。調査・研究は青年の「新様式」、「新理念」、「新たな期待」の3つを大きなテーマとして展開。上海市の14歳から35歳までの青年を対象に、アンケート用紙2万940枚が配られ、2万508人から有効回答を得た。中国青年報が報じた。
報告によると、青年の上海に対するイメージで最も強いのは、「オープン・自由」、「魅力的・オシャレ」、「グローバル化・現代化」だ。また、「プレッシャー」も大きいが、「チャンス」もあるというのが、上海で新しい生活をスタートさせた青年の上海に対する主な評価となっている。
調査・研究によると、新興職業に従事する青年が急速に増加している。従事する新興職業で最も多いのは、ネット注文配達員(35.32%)、IT(12.70%)、公式アカウントや微博(ウェイボー)などオムニメディア運営者(9.26%)などだった。
上海の青年は副業に高い関心を示しており、最も人気の副業トップ5は、ショート動画コンテンツ創作者(31.13%)、公式アカウントや微博などオムニメディア運営者(29.74%)、リアル脱出ゲームのシナリオライター、ペットグラファー、旅行写真の企画など(26.68%)、ライブ配信パーソナリティー(24.80%)、ネット文学執筆者(21.77%)だった。
しっかりお金を稼いで、それを思いっきり使うというのが上海の青年の際立った特徴となっている。上海の青年が、今後5年で最もトレンディな消費スタイルになると感じているのは、出張サービス・生鮮EC、飲食品デリバリーなどのおうち経済(58.73%)。以下、夜間のショッピング、飲食、旅行などのナイトタイムエコノミー(51.45%)、ネットの人気者、人気芸能人のライブコマースなどのフォロワーエコノミー(45.25%)で、それらは、上海の青年が期待し、追求するオシャレなライフスタイルでもある。
上海の青年は、国産品や流行ブランドが大好きで、消費がさらに促進する方法として、「さらに多くの国産品ブランドの老舗ショップ・専売店を設置する」(63.56%)、「さらに多くの海外の人気ブランドの体験ショップや旗艦店を設置する」(60.02%)を挙げた。
報告によると、90後(1990年代生まれ)は、85後(85‐89年生まれ)や00後(2000年以降生まれ)よりも、幸福指数が低く、ストレス指数が高かった。ストレスの最も大きな原因は、「家賃・不動産が高い(57.89%)」、「不完全な健康状態で体調が良くない」(50.21%)だった。その他、「教育」や「仕事」、「経済状態」、「就業」などをめぐる不安も、ストレスの大きな原因となっていた。青年の生活・生計をめぐる問題を解決するためには、その幸福感を向上させ、「魔都」としての魅力を強化し、生活体験度を向上させるインフラのさらなる整備が必要だ。
その他、上海の青年にとって、借りる家を探す際、家賃が高いことのほか、通勤距離が遠くなることも悩みやストレスの原因となっている。住宅関連で最も希望することについて、回答者の62.53%は「中・小型の分譲マンションを増やしてほしい」、45.11%が「公共賃貸住宅を中心にして供給を増やしてほしい」、44.73%が「事業機関、企業、団体が借家を提供してほしい」と答えた。青年の生活、生計をめぐる課題は山積みで、「住居探し」が、「魔都」と呼ばれる上海で青年が生き残り、発展していくために依然としてまず解決すべき問題となっていた。
上海の青年、特に85後は健康に非常に注意を払っている。健康関連で、「腹筋が割れる」ようになりたい青年が今後5年最も期待することは、以下、上から順に、「青年の特徴にマッチしたスポーツ施設・スペース、スポーツ器材をもっとたくさん設置してほしい」(64.76%)、「多くの青年が参加することのできるスポーツイベントを企画してほしい」(57.89%)、「青年スポーツ系社会組織の発展を奨励・サポートしてほしい」(53.34%)と続いた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月2日