中欧班列「長安号」(西安-デンマーク)第1便が到着

人民網日本語版 2021年03月31日16:47

在デンマーク中国大使館が30日に明らかにしたところによると、国際定期貨物列車「中欧班列」の中国・西安とデンマークを結ぶ「長安号」第1便がこのほど、デンマークのフレデリシア港に無事到着した。中国からデンマークへ直行する初の中欧班列になる。中国新聞社が伝えた。

「長安号」第1便は3月6日に中国鉄路西安局集団有限公司(西安鉄路局)の新築駅を出発し、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の霍爾果斯(コルガス)通関地から出国し、途中、ロシアのカリーニングラードを経由し、フェリーに乗り換えて貨物を海上輸送してフレデリシア港へ到着した。輸送距離は約9800キロメートルに達する。今回の終点の同港はデンマークのユトランド半島の東海岸中部に位置し、小ベルト海峡の北西にあり、デンマークの主要な原油輸入港の1つだ。港湾の近くには海上大橋があってフュン島とつながり、ベルト地域の海上交通の要衝となっている。

「長安号」第1便で運ばれた貨物は主に華東地域と華南地域で製造された製品で、品目は風力発電設備の部品、音響映像設備、自動車部品、衣類、炭素繊維製品などが中心だ。複数の有名ブランドの製品が含まれ、デンマークの家具ブランドのINVENTARLAND、風力発電設備メーカーのヴェスタス、家具インテリアブランドのJYSK、ファストファッションブランドのベストセラー、ドイツのメガワット級風力発電ユニットメーカーのノルデックス、オーストリアのガスエンジンブランドのINNIO、米国の一般消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、スペインのバス・トイレ設備メーカーのRamenSolerなどがある。

「長安号」の線路は、西安国際陸港投資発展集団有限公司(陸港多聯公司)と上海得斯威国際貨運有限公司(DSVPanalpinaA/S)が共同建設したものだ。DSVはデンマークに本社があり、鉄道部門のティナ・ヨルゲンセン社長は、「中欧班列は運行速度が海上輸送よりも早く、コストは空輸よりも低く、中国・欧州間のますます魅力が強まる貨物輸送方式になった」と話した。

「長安号」はフレデリシア港に到着すると、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなど北欧諸国に貨物が仕分けされ、中国とデンマークの間に直通列車がなかった空白を埋めるとともに、影響の及ぶ範囲を拡大して、中国と北欧との準地域貿易ルートの流れを更にスムーズにすることができるという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年3月31日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング