中国で「下沈市場」と呼ばれる三線以下の都市、県・鎮、農村地区の市場では、教育に対する関心度が一層高まっているほか、男性がよりオシャレに気を遣うようになっている。そんな中、ショッピングサイト・淘宝(特価版)はこのほど、「下沈市場消費報告」を発表した。北京青年報が報じた。
スマート家具が「下沈市場」でも普及し始めている。また報告によると、同プラットフォームで1日平均1万人以上が浄水器を購入しており、食器洗浄機も少しずつ人気が高まっている。このように、良い物を取り入れることで毎日の暮らしをより心地よくしようとする消費者が増えている。そして、最も人気なのは観葉植物で、収納整理グッズの人気も高まっている。その他、電動歯ブラシも人気だ。2020年の新型コロナウイルス感染拡大期間中、同プラットフォームでは、9.9元(1元は約16.75円)の電動歯ブラシが1日に20万本も売れた。現時点で、電動歯ブラシは依然として、下沈市場で1ヶ月当たりの注文数が1770%増の勢いを保っている。
中国南方エリアの人々のほうがよりこだわりをもち、女性のほうがよりオシャレに気を遣うという、これまでの固定観念は、統計データによって覆されている。マッサージガンや電動歯ブラシ、ネットの人気者が宣伝したり、マタニティ・ベビー市場で大人気となっているクレンジングシートなどが、北方エリアの都市のスキンケア商品の消費を牽引し、消費の分野において初めて、「南方エリアが北方エリアの勢いに圧倒される」という現象が生じた。消費者を地域別で見ると、小都市などの若者の消費力が目に見えて向上しており、男性はよりオシャレに気を遣い、女性はより理性的になっている。
飲食の分野を見ると、消費者はより栄養や体調管理に気を配るようになっており、プロテインやオートミールなどが人気となっている。小都市などの若者はワインを好むようになっており、特に酒精強化ワインなど、アルコール度数が高い商品が人気となっている。
報告によると、「下沈市場」でも一、二、三線都市の人々と同じように子供の教育を重視し、教育に対する関心が一層高まっており、オーダーメイド化やカスタマイズ化された学習に対するニーズが高まっている。
その他、「下沈市場」では、レクリエーション・娯楽に対するニーズが多元化している。麻雀牌など、定番の娯楽商品が安定した人気を見せているほか、ハーモニカなどが新たに人気となっており、音楽を聞くだけでなく、自分で演奏したり、歌ったりして楽しむ人が増加している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月30日