「中国天眼」、正式に世界に開放へ

人民網日本語版 2021年03月31日13:28

中国科学院国家天文台によると、「中国天眼」と呼ばれる500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)は宇宙開放の原則に基づき、北京時間2021年3月31日0時より全世界の天文学者に対して招待を行い、観測の申し込みを募集する。海外から募集したすべてのプロジェクトを統一的に評価・審査する。その結果は7月20日に発表され、観測は8月から始まる。人民日報が伝えた。

「中国天眼」は現在世界最大で感度が最高の単一口径電波望遠鏡で、100億光年以上離れた場所からの電磁信号を受信できる。

中国が独自の知的財産権を持つ重要科学研究インフラである「中国天眼」は、20年1月に中国国内向けに開放され、稼働が始まってから、安定的かつ確実に運営されている。すでに300個余りのパルサーを発見しており、そして高速電波バーストなどの研究分野で重要な進展を実現している。

中国国家天文台の関係責任者は、「中国天眼の世界に向けた全面的開放は、中国と世界の科学界が十分に協力するという理念を示している。開放と協力を行う中で、中国を代表する科学設備である『中国天眼』はより一層力を発揮し、重要な成果の産出を促し、全人類による宇宙の探査・認識のために貢献するだろう」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年3月31日

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