中国では最近、3歳の男の子が目隠しした状態で卓球する動画がネット上で大きな話題となっている。動画では目隠しした男の子が正確に卓球の球を打ち返していた。成都商報が報じた。
取材したところ、男の子は四川省成都市に住む江■泊君(■はさんずいに云、以下「ユンボー君」)。2017年5月生まれで、もうすぐ4歳になる。フォアハンドだけでなく、バックハンド、スマッシュなどのテクニックをすでにマスターしている。
(写真は取材対応者が提供)。
ユンボー君のこの「才能」は、コーチの祖母ゆずり。ユンボー君の母親によると、苗字は馬さんというこの祖母は、若い時、四川省の卓球チームのメンバーだった経験があるという。その後はテニスをするようになったという中国国内でも珍しい卓球とテニスでプロ選手となった「二刀流」選手という経歴の持ち主だ。
ユンボー君が歩けるようになった頃から、馬さんは「英才教育」を開始。「1歳半になると、ラケットに握り方を覚え、バックハンドから教えた。その時から大人用のラケットを使っている」と振り返る。ただ、その時はまだ小さすぎたため、低いテーブルで練習し、昨年3月からようやく子供用の卓球台を家の中に置き、毎日練習するようになったという。母親は、「2年間の練習を経て、息子のテクニックはかなり上達した」と話す。
(写真は取材対応者が提供)。
目隠しした状態で球を打ち返すという「新技」について、母親は、「別に新しい技というほどのものでもなく、練習の一環でもない。少し前に取材に来た記者のアイデアで、その時、少しやってみただけ。実はそれほど難しいわけではなく、おばあちゃんがうまく当たるように打ち返してくれているのが大きい」と話した。
また、「ユンボー君には卓球選手になってほしいか?」という質問に対しては、「長い目で見るのなら、家族は息子がどんな道を歩むか強制したくはない。どんな道を進むにしても、運動は子供の身心の発育にとても良い助けになるので、ずっと続けてほしい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月6日