南海艦隊に同時就役した艦艇3隻を専門家が解説 (2)

 2021年04月27日11:13

■大連艦:南海艦隊初の055型大型駆逐艦

大連艦は南海艦隊に就役した初の055型大型駆逐艦だ。国産空母「山東」に続く大連艦の配備によって、南海艦隊の軍事能力はさらに高まった。

055型大型駆逐艦は1番艦「南昌」と2番艦「拉薩(ラサ)」がすでに北海艦隊に就役している。専門家によると、005型大型駆逐艦の就役は、中国海軍の駆逐艦が第三世代から第四世代への飛躍を遂げたことだけでなく、中国の現役主力艦がすでに世界の先進レベルにあることを意味する。

■海南艦:強い島嶼奪還能力を備える075型強襲揚陸艦

中国の艦艇命名規則では、空母や巡洋艦は行政省(自治区)または連語で命名される。初の075型強襲揚陸艦は「海南」と命名された。空母「遼寧」「山東」に続き3隻目となる省名を冠した艦艇だ。

2020年8月、国防部(国防省)の呉謙報道官は定例記者会見で、中国海軍初の075型強襲揚陸艦が第1段階の航行試験を順調に完了したことを認めた。同艦は中国が独自開発した初の強襲揚陸艦で、水陸両用作戦と多様な任務を遂行する能力が高い。

宋忠平氏によると、075型強襲揚陸艦は中国最新の水陸両用作戦用装備だ。以前の071型ドック型揚陸艦は上陸偏重で、搭載ヘリコプター数と垂直上陸能力にも限界があった。075型強襲揚陸艦は艦載ヘリと垂直上陸及び乗艦航空兵による火力攻撃能力をより重視している。したがって、075型強襲揚陸艦と071型ドック型揚陸艦で水陸両用襲撃部隊を編制すれば、強大な攻撃能力を形成し、島嶼作戦及び水陸輸送において重要な役割を発揮することができる。

宋忠平氏によると、075型強襲揚陸艦は南海艦隊に配備されたが、多方向、多目的に使用でき、今後必要があれば南沙(英語名スプラトリー)の島や礁、東沙諸島、さらには台湾地区及び澎湖諸島で力を発揮できる。空母と強襲揚陸艦を含む艦隊を編制すれば、強い制空・制海能力、強大な強襲揚陸能力を持つことになる。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年4月27日

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