南海艦隊に同時就役した艦艇3隻を専門家が解説

 2021年04月27日11:13

海軍の艦艇3隻「長征18号」、「大連艦」、「海南艦」が23日、海南省三亜市のある軍港で同時に就役した。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が就役式に出席し、艦艇を視察した。専門家によると、今回の同時就役には3つの「初」があった。初めて国家最高司令官が大型主力艦3隻に同時に艦旗を授与し、初めて海軍で主力艦3隻が同時に就役し、そして初めて同一艦隊が同日に大型主力艦(水上艦と潜水艦)の引渡を受けた。環球時報が伝えた。

■南海艦隊に新型艦艇3隻が同時就役:南中国海経略の決意と意志が明らかに

「長征18号」は最新型の原子力潜水艦、「海南艦」は初の075型強襲揚陸艦、「大連艦」は055型大型駆逐艦だ。匿名の軍事専門家によると、これらの艦艇は情報化、デジタル化のレベルが中国海軍最高で、世界一流でもある。また、両水上艦は共に排水量が1万トンを超える。この専門家は、「まずこれは、中国の国防科学技術に天地を覆すような変化が生じ、すでに世界の前列を歩んでいることを物語っている。3隻の異なる大型主力艦が同時に就役した国は世界に例がない。次にこれは、中国の国防工業生産能力が高い水準にあり、科学技術が発達しているだけでなく、艦艇を開発し、速やかに生産できることを物語っている。同時にこれは、海軍将兵の新装備制御・掌握能力を体現し、極めて高い総合的資質を示してもいる」と指摘する。

また、南海艦隊が同日に大型主力艦の引渡を受けたのも初めてだ。これについて専門家は、「中国が南中国海を重視していることを物語っており、南中国海を経略する国家の決意と意志をはっきりと示してもいる。特に現在の複雑な国際背景の下、これらの新式装備によって国家の領土・領海主権を守る解放軍の能力が一段と強化された」とする。

■長征18号:解放軍の核反撃能力を大幅に向上

軍事専門家の宋忠平氏によると、長征18号は最新型の戦略原潜で、現有艦をベースに技術改良を行い、全体的な技術性能、ステルス・静音性が大きく向上した。またミサイルの攻撃精度も大きく向上した。これによって解放軍の三位一体の戦略核戦力、海洋配備型核戦力が質的飛躍を遂げ、核反撃能力も大幅に増強された。

ある匿名の軍事専門家によると、新型潜水艦の就役は海洋での連続戦略巡航時間と航行中艦艇数の増加、及び対敵反撃の能力と威力の増大を意味する。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事