空港のトイレの洗面台カウンター天板から数億年の歴史を持つ化石が発見されるとは、誰が想像できただろうか。古生物学者と地質学者がこのほど貴州省の貴陽龍洞堡国際空港の洗面台カウンター天板の石板から、多くの化石の残骸を発見した。鑑定の結果、今から4億3900万年前のシルル紀前期の「石阡擬殻房貝」(比較的よく見られる腕足類の殻の化石)であることが分かり、注目を集めている。
貴陽龍洞堡国際空港は28日、本件について、「この購入した石板は確かに化石の残骸だった」とコメントした。
中国科学院院士、南京大学地球科学・工程学院教授の沈樹忠氏は、「多くのホテルや空港に使われている大理石にはよく、さまざまな化石が含まれている。数的に見ると、これらの化石は実際にはどこにでもあり、稀少な化石ではない」とした。また、「取り外して保存する必要はあるか」というネットユーザーの疑問については、「この種の化石は広く分布しており、実際には一般的な建材として使われているので取り外す必要はない」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月30日