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石拾いが好きな大学生、古代魚の新種を次々と発見

人民網日本語版 2021年03月29日14:48

湖北省武漢市の最も古い魚は、これまで考えられていた「漢陽魚」ではなく、今回発見された「洪山魚」だ。中国地質大学(武漢)が28日に明らかにしたところによると、同大地球科学学院の大学4年生・劉一龍さんは今から約4億3700万年前の魚の化石を発見した。武漢地区最古の魚は約4億3500万年前という記録を塗り変え、武漢の魚の歴史を約200万年遡らせた。湖北日報が伝えた。

洪山魚の化石とその復元図

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、劉さんは昨年5月、帰省先の実家に足止めされた。そんな時、自分がよく行っていた武漢の洪山古姆山で、工事が終わったばかりで周囲に多くの砕石が積み重ねられていると聞いた劉さんは、「お宝」を見つける絶好のチャンスだと考えた。そこで武漢の知人と連絡を取り、その友人が撮った動画を見て化石を探すことにした。劉さんはある岩に大きな黄褐色の斑点があり、多くの小さな穴があることに気づいた。これは魚の化石かもしれないと思い、専門的な知識を駆使して、知人に化石の採取法を教えた。採取した魚の化石をデジタル技術で復元してみると、魚の頭の長さは約14センチ、幅は約16センチで、これまで見つかっていた武漢最古の魚「漢陽魚」とある程度似ているが、いくつかの違いもあった。劉さんは詳細な比較と研究により、最終的にこの標本を新種と判断。武漢市洪山区で見つかったため「洪山魚」と名付けた。中国地質大学の龔一鳴教授は、「この発見により、武漢地区の古代魚の多様性が高まった。これは、4億年以上も前から武漢一帯には大きな川や大きな湖があり、多くの古代魚の楽園であったことを意味する」と評価した。

「江夏魚」の模型図

劉さんは、「洪山魚」を発見する前にも新疆「布竜魚」と湖北「江夏魚」という2つの新種を発見している。うち前者は新疆初の節頚目であるだけでなく、中国最初の比較的完全なaspinothoracidsで、さらに世界初の河川堆積物で発見されたaspinothoracidsでもある。こうした成果は昨年、全国の自然科学分野の著名誌「科学通報」に掲載された。「江夏魚」は論証により、世界最古のエウガレアスピス目とされている。劉さんは筆頭著者として、所属チームと共に関連研究成果を国際的に権威ある学術誌「ジャーナル・オブ・システマティック・パレオントロジー」に掲載し、国内外の同業者から広く注目されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年3月29日

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