北京の求人・求職活発度指数ともに高い　京津冀で最も人気の職業は？

生活サービスサイトの58同城が発表した北京・天津・河北（京津冀）地域の雇用ビッグデータによると、2021年3月にこのエリアで求人・求職が最も活発に行なわれた都市は北京で、ホテル・外食業の求人が前月に比べて大幅に増加し、増加率は98.96％に達した。企業の送迎ドライバーへの応募が前月より目に見えて増加し、同エリアの平均月収は7850元（約13万円）だった。「北京日報」アプリが伝えた。

都市ごとの活発度を見ると、同月の同エリアで求人が活発だった上位5都市には北京、天津、保定、石家荘、邯鄲が並び、北京の求人は前月比53.71％増加し、増加率が最も高かった。求職が活発だった上位5都市は北京、天津、石家荘、保定、唐山で、北京と天津の同増加率が非常に高く、いずれも約69％に達した。このほか秦皇島、承徳、張家口などの都市は求職の同増加率が相対的に高かった。

全体としてみると、求人の活発な都市と求職の活発な都市は一致度が高く、北京はこのエリアの都市クラスターにおけるコア都市として、産業の配置が整い、雇用機会が多かった。また北京には大学が多く集まり、人材が豊富なことから、このエリアの求人が活発な都市のトップに立った。このほか、秦皇島、承徳、張家口は東北地域の長い歴史を持つ産業拠点に近いことから、河北省と中国の産業・製造業拠点でもあり、仕事を求める多くの人がこれらの都市に行って就職しようとしていた。

業界別に見ると、同月にこのエリアで求人が多かった5大業界は、（1）交通輸送、倉庫・貯蔵・郵便業（2）卸売・小売業（3）情報伝達、ソフトウェア・情報技術（IT）サービス業（4）製造業（5）不動産業だった。ホテル・外食業は前月比増加率が最も高く98.96％に達した。このほか、不動産業、文化・スポーツ・娯楽業の同増加率がいずれも平均75％を超えた。

求職サイドから見ると、同月にこのエリアで応募の多かった上位10ポジションは、貨物輸送のドライバー、一般社員、事務、企業の送迎ドライバー、警備員、店員、サービス担当者、販売チーフ、清掃員、フロント・交換台・接待担当者だった。このうち企業の送迎ドライバーへの応募が前月に比べて急速に増加し、増加率は108.08％だった。貨物輸送ドライバーは待遇がよくチャンスも多く、求職者の間で人気が高いことから、このエリアの物流業の発達ぶりがうかがえる。（編集KS）

「人民網日本語版」2021年4月30日