中国共産党創立100周年祝賀芸術公演「偉大な征途」が北京国家体育場(通称、「鳥の巣」)で行われた日、「100」の文字が上空を飾った。では、その文字はどうやって打ち上げたのだろうか?北京日報が報じた。
花火打ち上げ指揮部の執行副総指揮である李六三さんは、「今回の花火は、『鳥の巣』の屋上東側と、『鳥の巣』東側にある湖景東路と湖景西路の3ヶ所から打ち上げた」と説明する。
そして、「『鳥の巣』の屋上東側には、打ち上げポイントが241ヶ所あり、1.5寸口径(40ミリメートル)の花火を打ち上げる。いろんな色や形の花火を打ち上げることができ、雰囲気を盛り上げる役割を果たす。『鳥の巣』東側にある湖景西路には特殊効果用の花火を打ち上げる長さ281メートルの場所があり、発射台12ヶ所を設けた。湖景東路には仕掛け花火を打ち上げる長さ525メートルの場所があり、発射台8ヶ所を設けた」という。
特殊効果用の花火の発射装置。
李さんによると、「『100』という数字と、最後の『1921-2021』という数字は、湖景西路の特殊効果用の花火を打ち上げる場所から打ち上げられた。『100』という数字を浮かび上がらせるために、発射装置3組を使って、『1』と2つの『0』の花火を打ち上げた。『1921-2021』の8つの数字と、『-』という記号は、発射装置9組を使って花火を打ち上げた」という。
「100」の数字は、上空84メートルの位置に浮かび上がり、その幅は40メートル。一方、「1921-2021」の数字は、上空48メートルの位置に浮かび上がり、その幅は24メートルだった。これは、「『鳥の巣』にいた観衆から見える上空の範囲は楕円形になる。発射した花火がその楕円形の上の部分を超えたり、下の部分より下だったりすると、観衆からは見えなくなってしまう」からで、そのため緻密な計算を行い、鳥の巣の観衆から見えるように、打ち上げる高さを140‐280メートル以内に設定したのだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年7月2日