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自動車整備科の女子学生が深センのコンテストで一等賞

人民網日本語版 2021年06月29日16:48

車の下にもぐって故障がないかチェックし、エンジンを載せ替え、タイヤのバランス調整など、自動車整備の仕事をするのはほとんどが男性だ。しかし、深セン市第二職業技術学校(以下、「深セン市二職」)の女子学生の古慧晶さん(17)は、毎日、こうした作業をこなすだけでなく、エンジン載せ替えの同校の新記録まで樹立してしまった。南方都市報が報じた。

古さんは今年4月、広東省職業院校の学生専門技能コンテストの自動車・電気設備メンテナンス部門で、一等賞を手にした。古さんは同省でこのコンテストに参加し、一等賞を獲得した初の女子学生となった。

子供の頃から自動車が大好きだった古さんは、常識にとらわれることなく、情熱を燃やして、女子学生の少ない自動車整備科で一生懸命勉強して、技術を身につけ、省大会で一等賞を獲得し、全国大会に出場する資格を得るまでになった。そんな彼女の趣味は、読書や写真撮影で、非常に活発で、明るい性格だ。

子供の頃からガソリンのにおいや車の音が大好き

ハードな練習で体重7.5キロ減

「ガソリンはいいにおいだと思う」と照れながら笑う古さんは、「子供の頃からガソリンのにおいや車の音が好きで、そのリズムにワクワクしていた」と話す。

自動車が大好きな彼女は中学を卒業後、「深セン二職」の自動車整備科への進学を希望。しかし、「女性が自動車整備を勉強しても役に立たないと、家族から反対された。もうちょっと体裁の良いものを勉強してほしいと言われた。でも、自分の思っていることを伝えると、少しずつ理解してくれるようになって、最終的には、自分の夢を追いかけることを応援してくれるようになった」という。そして、2019年秋に、志望通り「深セン二職」の自動車整備科に入学した。

今年3月中旬、数回の予選を経て、古さんは広東省職業院校の学生専門技能コンテストの自動車・電気設備メンテナンス部門に参加する資格を得た。コンテスト前の2週間は、毎朝8時までに、実習室へ行き、タイヤのバランス調整や自動車の故障診断、エンジンの載せ替え、修理、メンテナンスなどを繰り返し練習した。寮に帰るのは夜11時を過ぎてからだったという。そんなハードな練習を積み重ねた結果、2週間で体重が7.5キロも減ってしまい、元々スリムだった彼女はさらにほっそりしてしまった。

それでも練習はうそをつかないと言うように、古さんは今年4月、省大会で一等賞3位の成績で、全国大会への出場権を獲得したほか、エンジンを26分で載せ替えるという、「深セン二職」の新記録を樹立した。「それまでの学校の記録よりも30秒速かった。そんな成績を出せるとは思ってもみなかった」と古さん。

メイクも整備も大好き

常識にとらわれずに夢を追いかける17歳の少女

白いチャイナドレスを着て、上品なメイクをし、白い傘をさして、アンティークな中国らしい建物の前で撮影した写真など、古さんの微信(WeChat)のモーメンツには、「女の子らしい」写真がたくさんアップされている。そんな彼女を見て自動車整備を連想する人はいないだろう。

「遊ぶ時は遊び、勉強する時は勉強するという性格。普段は中国将棋をしたり、街をぶらぶらしたり、オシャレをしたりするのも大好き」と古さん。2020年には広東省のキャンパス写真コンテストで二等賞も獲得したという。

古さんは、「自動車整備というのは男性の仕事と思っている人がほとんど。でも、そんな考え方はあまりにも固定観念にとらわれすぎ。私は仕事に、男女は関係ないと思っている」と、常識に全くとらわれることなく、「女性が自動車整備をすると、細かい所まで丁寧にするなどのメリットがある」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年6月29日

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