雲南省のある大学がこのほど入学手続きの際、一部の新入生に、「ゾウの運転免許証」を発行した。鮮やかなスカイブルーの冊子タイプの免許証を開くと、左側には運転者の情報が、右側にはゾウの情報が記載されている。そしてゾウにはそれぞれ、「焼包谷(バックスバニー)」や「小洋芋(ミニジャガイモ)」といった雲南にまつわるローカルネームが付けられている。
また、運転免許証には、違反や減点に関する記録のページもあり、その項目には、飲酒運転や信号無視のほか、ゾウが緑化帯の樹木を食べた、運転者がゾウを「運転」中にスマホを操作していた、ゾウの排出ガス基準値オーバー、運転者の体重オーバー、運転者のシートベルト未着用、ゾウの糞便の後始末をしなかった、子供を怖がらせた、といった項目が並んでいる。
もちろんこれは、大学側のジョークに過ぎず、これを手にしたからといって、ゾウを運転できるわけではない。
大学側は今回の免許証発行について、「野生のアジアゾウは国家一級保護動物のため、ゾウに乗ることなどできないどころか、むしろしっかり保護しなければならない。ただこのようなユニークなスタイルで、学生たちに生物多様性に対する意識を高めてもらえたら」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年8月25日