安徽省発展改革委員会エネルギー局が30日に明らかにしたところによると、安徽省は9月より一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)を対象に省エネ・炭素削減オンライン「診断」を行い、企業の省エネ・排出削減の面に存在する問題を速やかに警戒し、注意を促す。これは中国全土初の「炭素指数」サービスで、将来的に企業の日常的な生産・経営に向け炭素排出の「明確な帳簿」を作り、企業の生産・経営の全プロセスにおけるCO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの徹底を推進する。科技日報が伝えた。
安徽省の炭素指数サービスは8月下旬に、全省統計機関・企業ネットワーキング直接報告プラットフォームでリリースされた。安徽省統計局エネルギー処の責任者は、「全省の一定規模以上の工業企業が9月1日よりシステムに登録し、データを入力すると、当該企業の炭素指数が自動的に生成される。この政府機関が提供する重要公共サービスは、企業による速やかな技術改造、生産フロー最適化、製品の構造調整などの重要な政策決定に参考材料を提供し、CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの戦略的なチャンス期と主導権を勝ち取る企業をサポートするものだ」と述べた。
工業分野の炭素排出は全体の約7割を占めている。工業のグリーンで低炭素な発展は、CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルという目標を達成するための最重点だ。安徽省が今回打ち出した炭素指数システムは企業の石炭、電力、石油、ガスというエネルギー消費の4指標により、炭素排出指数を導き出す。「炭素指数環」により企業の各種エネルギー消費の炭素排出水準を示し、柱状グラフにより企業の毎月のエネルギー消費と炭素指数の傾向を示す。赤色の柱状グラフはエネルギー消費量と炭素指数が前年同期比で上昇したことを示し、緑色の場合は低下したことを示す。この目立つ表記により企業に省エネ・炭素削減の意識を養うよう促す。詳細なデータは企業が省エネ・炭素削減の実情を把握する一助となり、速やかな早期警戒により企業に省エネ・炭素削減の問題への注意を促す。この1枚の炭素指数「健康診断グラフ」により、企業は速やかに自社のエネルギー消費と炭素排出の現状と傾向を把握できる。
安徽省統計局の関係責任者は、「統計・モニタリングのエネルギー管理と省エネ・炭素排出削減における基礎的役割を十分に発揮し、企業により豊富でパーソナライズされた省エネ・炭素削減情報サービスを提供する。企業が炭素排出削減を足がかりに、生産能力の向上、市場空間の開拓に取り組み、省エネ・低炭素のグリーン生産体制の構築を速める」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年8月31日