便利なオンラインでの出展は、2021年中国国際貿易交易会の注目点の1つだ。30日に行われたサービス博のメディアブリーフィングで明らかになったところによると、今年はオンラインのみで参加する企業が前年比約40%増の4357社に達したという。「北京青年報」が伝えた。
首都会展(集団)有限公司の周一煒社長の説明によると、21年サービス博のデジタルプラットフォームは5つのシーンをめぐってレベルアップと改良を加え、40近い機能ポイントを改良・レベルアップし、請負機関、出展企業、来場者の体験を向上させ、オンライン空間がもつ無限、開拓可能といった特徴を十分に活用して、永遠に幕を閉じることのないサービス貿易博覧会を打ち出す。5大コアシーンには展示、会議、商談、貿易、デジタル化サービスがあり、これにはオンラインの平面展示台、3D展示台、クラウド会議、会議のライブ配信、クラウド商談、クラウド契約調印、オンライン予約などの機能が含まれる。
今年のデジタルプラットフォームはPC、アプリ、H5(ウェアラブル端末)、ミニプログラム、公式アカウントなど複数の端末が融合したルートを提供し、異なるユーザー、異なるシーンにおけるオンラインでの参加・観覧のニーズに全面的に対応する。同時に、健康状態確認プログラム「健康宝」、PCR検査、ワクチンのデータのオンライン予約販売サービスを打ち出し、参加者が便利で安全に出展・参加できるよう保障する。周氏は、「今年はオフラインで参加する企業が2400社以上あり、そのうち60%はオンラインでも展示台を開設する。オンラインのみで参加する企業は、昨年は3千社弱だったが、今年は8月29日12時の時点で、同約40%増の4357社に達した。新たに設けられたコーナーには主に文化観光、スポーツ、医療などがある」と説明した。
周氏は、「多国籍の出展企業や海外の出展企業の中には新型コロナウイルス感染症が原因で、会場に来られないところもあるので、オンラインの展示台を構築できる。今回の出展企業は『企業ミニ公式サイト』などの機能を利用して、企業専属のブランド公式サイトや電子展示台を便利に構築することができる。今回増設された企業ニュース、企業フォトアルバム、展示台ポスター、企業ライブ配信などのコーナーを利用して、各社のブランドやプロジェクトをより立体的に展示することができ、潜在的なビジネスチャンスをつかまえる出展企業の能力が大幅に向上する」と述べた。
来場者は登録を終えてバイヤーになると、自分の求める企業や製品を問い合わせたり探したりできるほか、オンラインでのマッチングも可能になる。周氏は、「私たちはブロックチェーンサービスを通じて、(企業とバイヤーの)双方がオンライン取引を実現できるようにする。データの蓄積はすべてオンラインでなされ、私たちはこうしたデータを利用して正確なマッチングを行い、出展企業とバイヤーのためにサービスをよりよく提供することができる。サービス博デジタルプラットフォームはオンラインライブ配信、ビデオ会議などの機能も提供し、時間的・空間的制約を取り払い、人々は家から出ずにサービス博に全面的に参加して、サービス博ならではの生き生きした瞬間を感じられる」とした。
周氏は、「サービス博の開催期間中、来場者がどこから会場に入るかについて、会場の国家会議センターの入館ルートには『健康宝、PCR検査、ワクチン、(行動履歴を証明する)行程カード、体温測定』の5つの機能が集められ、出展企業と来場者は出展証明書または身分証明書をかざすだけで、すぐに具体的な情報のチェックが終わる。異なる身分によって必要な情報が異なり、呈示する内容も異なる。例えば出展企業ならPCR検査が必要だが、一般の来場者には必要ない。こうした内容はすべて証明書をかざすとすぐにチェックが終わり、いちいちコードを読み取る必要がない」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年9月1日