中国国際サービス貿易交易会9月に開催 健康衛生サービスに注目

人民網日本語版 2021年08月17日15:58

2020年11月19日に撮影された北京の首鋼パーク。1919年に建設された同パークは、永定河のほとりにあり、100年の歴史をもつ工業遺跡と自然の情景が溶け合った場所だ。(撮影・覃世明。写真提供は人民図片)

2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が9月2日から7日まで、北京市の北京国家会議センターと新首鋼先端産業総合サービス区(首鋼パーク)で開催される。テーマは「未来を切り開くデジタル、発展を促進するサービス」。世界が新型コロナウイルス感染症と戦っている背景の中、今回の交易会の8つの専門テーマの1つ「健康衛生サービス」が特に注目を集めている。

この「健康衛生サービス」の展示は、感染症対策、医療サービス、科学技術イノベーション、伝統医薬品、高齢者のヘルスケア、国際医療の6つのテーマに分かれ、新薬、先端医療機器、商業医療保健、医療健康サービスなどの分野をカバーし、中医薬のテーマを特別に設置している。専門テーマ展示は一般に向けて科学的な防疫の知識や健康的な生活理念をPR・紹介して、大衆の健康レベル向上という目的の達成を後押しすることを目指す。

同展示は首鋼パークのE5館で行われ、総面積は6600平方メートルに上り、複数の医療機関や中国内外の有名医薬品・医療機器メーカー、保険会社、介護機関などが積極的に参加している。8月1日現在、企業・機関52ヶ所の出展が決まっており、フォーチュン・グローバル500や業界のリーディングカンパニーが50%を超え、国際化率は34%に達した。

この展示の注目点として、遠隔医療、5G技術の医療行為への融合、ロボット手術など複数の先端医療技術が集中的に展示されるとともに、動画による展示、現場での解説などの形式も取り入れられる。また会場では最新技術の情報も発信し、来場者は専門テーマの展示を通じて医療技術の日進月歩の発展ぶりを感じられるようになるという。

テーマ展示「インタラクティブ科学普及」の展示エリアでは、リアルな背景の双方向の展示空間を作り出し、実際にその場にいるような感覚を重視し、来場者が興味深い医療体験と没入式の参加スタイルを実感できるようにする。たとえば「猫のお医者さん」では、漫画形式の医療知識講座とソフトウェアのリアルタイムの相互連動を体験することができる▽モバイル実験室では、音声による説明と動画での展示を通じて医学実験の奥深さと興味深さを感じることができる▽医療の専門家による解説と双方向のやりとりでは、エイズ、子どものアレルギー、脳血管疾患、神経退行性病変などの症例の科学的知識と予防法を学ぶことができる▽新型コロナウイルス感染症の防護、各種救急措置、糖尿病、心血管疾患、関節炎、痛風など各種の慢性疾患の予防・治療の知識を近い距離で学ぶこともできる。このほかにも、同エリアには医療サイエンスの漫画・書物がプレゼントされ、わかりやすい画像を通じて複雑な医療知識に対する来場者の理解を深める工夫がなされるという。

8月1日現在、今回の交易会全体の展示部分の誘致達成率は93%に達し、フォーチュン・グローバル500や業界のリーディングカンパニーが48%を占め、国際化率は28%に達した。海外の108の国と地域から中国に駐在する165の機関がオンライン・オフラインでの出展を確定させており、中国との間で「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設の合意に調印した81ヶ国、サービス貿易国ベスト30のうちノルウェーを除く29ヶ国・地域の機関が出展する。

今回の交易会はデジタル経済、カーボンニュートラル、防疫・ヘルスケアなど世界的な注目点をめぐり、さまざまなフォーラムや会合が予定されている。阿里巴巴(アリババ)、ヒューレット・パッカード、騰訊(テンセント)、ファイザーなどの有名企業が新技術、新成果、新サービスを発表するとしており、カーボンニュートラル、モノのインターネット(IoT)、デジタルスマート医療、フィンテック、サイバーセキュリティ、人工知能(AI)、インターネットメディアなど多方面にわたるという。(編集KS)

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