東京パラリンピック競泳女子50メートルバタフライS5クラスに出場した盧冬選手が8月27日、39秒54の世界新記録で金メダルを獲得した。同じく中国の成姣選手も銅メダルを獲得した。
そして表彰式で記念写真を撮影する際、盧選手がしゃがんで、車椅子に座っていた2位と3位の選手と頭の高さを合わせたシーンに、ネットユーザーからたくさんの「いいね!」が寄せられた。
1991年に遼寧省で生まれた盧選手は、子供の頃に交通事故に遭い、両腕を失った。しかし、母親の励ましとサポートの下、足を使って勉強したり、生活することを学び、さらに、2004年からは水泳を習い始めた。
ロンドンパラリンピックで、盧選手は100メートル背泳ぎS6クラスに出場して金メダルを獲得し、リオデジャネイロパラリンピックでも同種目で銀メダルを獲得した。そして、今回はバタフライに出場し、再び金メダルを獲得した。
普段の生活で、メイクアップやピアノ、書道、料理などを楽々こなす盧選手は、水泳をするようになってさらにポジティブな性格になったという。
「人々が身体障碍者を普通の人と見なすことを願っている。私たちは特別な人ではなく、食べるのも、遊ぶのも、はしゃぐのも、自虐ネタや冗談を言ったりするのも大好き。皆が私たちを普通の人と見てくれさえすれば、互いの間にある壁を打ち破ることができる」と盧選手。
東京パラリンピックが大会5日目を迎えた今月29日、中国勢は卓球やアーチェリー、陸上、重量挙げ、水泳、車いすフェンシングなどの競技で、金メダル16枚、銀メダル8枚、銅メダル3枚を獲得した。これにより、中国の金メダルは46枚、銀メダルは29枚、銅メダルは29枚と、メダル数104枚となり、メダルランキング首位をキープしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年8月31日