商務部(省)消費促進司(局)の責任者はこのほど、今年第1-3四半期(1-9月)の中国の自動車消費の状況を説明した。それによると、同期のメーカーの新エネルギー車販売量は前年同期比1.9倍増の215万7千台に達した。中国新聞網が同部サイトの情報として伝えた。
同責任者によると、今年1-9月には、自動車消費が全体として安定した状態を保った。中古車の取引量、廃車の回収量が大幅に増加し、新エネ車の販売量が再び過去最高を更新した。比較の対象になる前年同期の基数が先低後高だったことやチップ不足が解消されていないこと、中国国内の複数の地域で新型コロナウイルス感染症が散発的に発生していることなどの影響で、新車販売量にかかる下方圧力が強まり、末端の小売サイドにも影響を与えた。自動車消費市場には主に次の4つの特徴が見られた。
(1)新車販売量への下方圧力が増大した。生産サイドから見ると、1-9月のメーカーの新車販売量は前年同期比8.7%増、2019年同期比1.3%増の1862万3千台だった。9月は前月比14.9%増、前年同期比19.6%減の206万7千台で、減少幅が前月より0.9ポイント(p)拡大した。小売サイドから見ると、1-9月の小売サイドでの新車販売量は同14.8%増、19年同期比3.5%増の1946万2千台。9月は前年同期比17.2%減の204万6千台で、3ヶ月連続の減少となり、減少幅は前月比5.5p拡大した。
(2)新エネ車の販売量が再び過去最高を更新した。1-9月のメーカーの新車販売量は前年同期比1.9倍増、19年同期比1.4倍増の215万7千台に達し、メーカーの新車販売量の11.6%を占めた。9月の販売量は前年同期比1.5倍増の35万7千台で、単月の最高記録を再び更新した。
(3)中古車取り引きが引き続き活発だった。1-9月には、中古車の取引量が同35.3%増、19年同期比22.5%増の1296万7千台に達した。9月は前月比5.4%増、前年同期比7.4%増の157万5千台だった。取引量における新車と中古車の比率は1対0.76だった。
(4)新旧車両の廃車・淘汰が加速した。9月末現在、全国の使用済自動車の回収解体企業は前年末比141社増の916社に上った。1-9月は同35.9%増、19年同期比27.3%増の210万6千台。9月は前年同期比30.2%増の27万4千台だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月19日