陝西省が「トキ保護青書」発表  トキは個体群の回復に勢い

人民網日本語版 2021年10月27日16:12

記者会見の様子(撮影・阿琳娜)。

陝西省林業局は26日、▽トキの概況▽トキの「絶滅」と再発見▽トキの保護研究▽主な保護対策▽トキの保護の成果▽トキ文化と対外交流▽トキの保護の展望―――の7項目からなる「トキ保護青書」を発表した。中国新聞網が報じた。

40年にわたる保護活動を通して、トキの個体群の回復は勢いを見せ始めている。昨年末の時点で、陝西省のトキの個体群数は発見当時の7羽から5257羽まで増え、中国全土の79.45%、世界の68.67%を占める数になっている。野生のトキの生息地は全て同省内にあり、その面積は発見時の5平方キロメートル未満から1万6000平方キロメートルにまで拡大。分布の範囲も、発見当初の洋県姚家溝から、東アジアの過去の生息範囲にまで少しずつ広がり、浙江省や四川省、北京市、上海市、河北省、広東省のほか、日本や韓国などでも個体群が回復しつつある。そして、秦嶺山脈を中心として四方に拡散する傾向にある。

陝西省林業局の副局長を務める、同省林業科学院の昝林森院長は、「40年間のたゆまぬ努力を経て、トキは絶滅の危機をほぼ脱した。しかし、その生存環境や不利な要素の影響を受け、今後のトキの保護も課題が山積みとなっている。今後もトキの保護モデルの発展と整備を続け、秦嶺山脈の北麓で10年連続でトキの放鳥を実施すると同時に、過去の生息地での放鳥も科学的に推進し、トキの個体群が継続的に拡大し、拡散していくよう促進し、野生の個体群が安定して、継続的に増加するよう取り組んでいく」と説明した。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年10月27日

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