
5月20日午前に行われた陝西省漢中市トキ発見40周年記者会見で、大まかな統計によると、世界のトキの個体数は1981年に発見された当時の7羽から、今では7000羽以上にまで増えており、そのうちの5000羽以上(漢中市内が3000羽以上)が陝西省で生息していることが明らかになった。西安新聞網が報じた。
「東洋の宝石」や「幸福の鳥」とも呼ばれる美しいトキは、かつては絶滅の危機に瀕し、中国では国家Ⅰ級保護野生動物に指定されている。

1981年5月に、世界で最後の野生のトキ7羽が漢中市洋県姚家溝で発見されてから、これまでの40年の間に、「保護」、「繁殖」、「復興」を経て、トキは漢中市の自然の中を飛ぶようになっているだけでなく、海外にも寄贈されるようになっており、人類文明史上に、絶滅の危機に瀕した動物が再び繫栄に向かうという素晴らしい1ページが刻まれている。そして、成功した生態保護事業のモデルケースともなっている。
ここ40年の間に、トキの個体数増加は、3段階を経てきた。まず、1981‐1990年の間の、極めて小さな個体群の保護の段階だ。その間に、標高約900メートルの場所にある野生のトキの繁殖地は、1ヶ所から3ヶ所へ増えたものの、トキの個体数は20羽以内で横ばい状態だった。第二段階は、1991‐2000年の間の個体群を維持し、緩やかに増加する段階だ。生息域内保全と人口飼育を両立させ、野生のトキの繁殖地は3ヶ所から8ヶ所に増えた。繁殖地の標高は700メートルに下がり、野生のトキの個体群や人口飼育による個体群が合わせて200羽を突破した。第三段階は、2001年から現在に至るまでの、急速な増加の段階だ。漢中市全域の生態環境が継続的に改善し、人口飼育や放鳥が少しずつ展開され、野外のトキの繁殖地が急速に増加し、同市に生息する野生のトキの個体数は3000羽以上に達している。漢中市は、世界で唯一、野生のトキの大規模な個体群がある場所であるほか、人工飼育による個体群や繁殖技術を海外へと「輸出」する場所ともなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年5月24日
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