中国電子学会が発表した「中国ロボット産業発展報告書(2021年)」によると、今年の世界のロボット市場規模は335億8000万ドル(1ドルは約114.1円)で、2016−21年の年平均成長率は約11.5%となる見通しだ。世界市場が成長を維持し、サービスロボットが重要な支えとなっている。うち産業ロボットの市場規模は144億9000万ドル、サービスロボットは125億2000万ドル、特殊ロボットは65億7000万ドルとなる見通しだ。新型コロナウイルス感染症が世界的に抑制されてきたのに伴い、ロボット市場も徐々に回復している。2023年には世界のロボット市場の規模が477億ドルを超える見通しだ。人民郵電報が伝えた。
同報告書によると、中国のロボット市場の需要は世界トップで、ロボット産業の発展を支える中核勢力となっている。今年の中国のロボット市場規模は839億元(1元は約17.9円、約1兆5千億円)で、2016−23年の年平均成長率は18.3%にのぼる見通しだ。うち産業ロボットの市場規模は445億7000万元、サービスロボットは302億6000万元、特殊ロボットは90億7000万元となる見通しだ。
地域別の発展状況を見ると、同報告書によると、長江デルタ地域が中国のロボット産業発展において引き続きリードを維持している。珠江デルタ地域のロボット応用市場の発展が比較的成熟しており、北京・天津・河北地域のスマートロボット独自イノベーション力が持続的に強化されている。東北地域のリーディングカンパニーが好調で、地域の産業集積度の持続的な上昇をけん引している。中部地域はその他の地域のロボット産業から流入する資源の導入を重視している。西部地域はロボット産業の規模と質がいずれも大幅に向上し、後発地域の大きなポテンシャルを秘めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月27日