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今年は中国が世界貿易機関(WTO)に加盟してから20年目にあたり、WTOはこのほど第8回対中国貿易政策審議会をテレビ会議の形式で開催した。中国の国務院新聞弁公室は28日の記者会見で、中国のWTO加盟をめぐる注目の話題についてコメントした。新華社が伝えた。
海外メディアからの中国はWTO加盟時の合意事項を履行したのかとの疑問に対し、商務部(省)副部長兼国際貿易協議副代表の王受文氏は、「中国はWTO加盟時の合意事項を完全に履行しており、WTOの数人の事務局長経験者も大部分の加盟国もこの点を十分に評価し広く認めている」と述べた。
王氏は市場の開放について、「中国がWTOに加盟した時の物品の輸入関税率は15.3%だったが、WTO加盟後には9.8%まで下げると約束した。現在の中国の輸入関税率の総合的水準はわずか7.4%で、すべての発展途上国メンバーを下回り、先進国の水準に近づいた」と例を挙げながら説明した。
王氏は、「サービス分野では、中国は2007年に9つの大分類に含まれる100項目を開放すると約束したが、実際には120近い項目が開放されており、約束を超えた」とした。
王氏は、「一部の加盟国が示す関心や期待はもはやWTOの規定を超えているかもしれない。たとえば中国に一部の高い基準の自由貿易協定における規定を履行するよう要求することだが、実際にはこれはWTOの要求とを比べると、両者には大きな開きが存在する。規定を超える規定によって中国がWTOの義務を履行していないと言うのは、適切ではない」と海外メディアの疑問に答えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月29日