興業銀行が11日に明らかにしたところによると、同行と厦門(アモイ)航空が共同で打ち出す「カーボンニュートラル航空券」が12日に正式にオンラインで発売される。「カーボンニュートラル」マークの入った航空券を買うと、自分が空の旅をすることで二酸化炭素(CO2)排出量削減を実践できるという。中国新聞社が伝えた。
この「カーボンニュートラル航空券」の料金は、飛行距離の最低運賃に10元が加算されている。利用者がコストを支払うという理念に基づき、旅客を航空機の飛行の関与者ととらえて料金を加算してあり、旅客が同航空会社のアプリなどで「カーボンニュートラル」マークのある航空券を購入すると、加算された10元で飛行によるCO2排出量を相殺した形になり、自身の移動による環境への影響を軽減することができるというものだ。
この航空券の「CO2排出量との相殺」分の料金は、最終的にマングローブの森の生態修復プロジェクトに利用される。
この航空券はカーボンオフセットの仕組みを採用している。カーボンオフセットというのは、一定限度量以上のCO2を排出するエンティティはCO2を吸収するエンティティに対して資金的支援を行って埋め合わせるというものだ。今回の航空券で行われる資金的支援は興業銀行アモイ支店がアモイ知的財産権取引センターに委託し、藍炭基金を通じて購入した海洋によるCO2吸収量を、旅客の移動によるCO2排出量と相殺する形を取っている。また、「カーボンニュートラル航空券」の認証も同支店が行うという。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月12日