中国宇宙事業の名称は、中国の古代神話から名付けられている。例えば、太陽探査衛星の「羲和」は古代神話に登場する太陽の女神であり、月探査機の「嫦娥」は月に昇ったとされる伝説の仙女。そして、火星ローバーの「祝融」は伝説に登場する最古の火の神だ。このように中華文化がハイテクと結びつくことで、中国の宇宙事業が神話の物語を現実にしようとしている。
◆太陽探査科学技術試験衛星「羲和」
中国は2021年10月14日、1基目の太陽探査科学技術試験衛星「羲和」を打ち上げた。これにより中国の太陽探査ゼロのブレイクスルーを実現し、正式に太陽探査の時代を迎えた。