中国外交部(外務省)は21日、リトアニアとの外交関係を格下げするとの声明を発表した。声明の全文は以下の通り。
11月18日、リトアニアは中国側の厳正な抗議と再三の申入れを顧みず、台湾当局による「駐リトアニア台湾代表処」の開設を認めた。これは公然と国際的に「一つの中国、一つの台湾」を作り出し、両国間の外交関係樹立コミュニケにおけるリトアニア側の政治的約束に背き、中国の主権及び領土的一体性を損ない、中国の内政に粗暴に干渉する行為だ。中国側はこれに強い不満と厳正な抗議を表明する。中国側は両国の外交関係を代理公使級に格下げすることを決定した。
世界に中国は一つしかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府だ。「一つの中国」原則は国際社会の普遍的共通認識であり、広く認められた国際関係の準則であり、中国とリトアニアの二国間関係発展の政治的な基礎である。中国政府は中国・リトアニア関係の維持という善意から、信義に背くことのないようリトアニア側に再三警告した。遺憾なことに、リトアニアは中国政府の厳正な立場を無視し、二国間関係の大局を顧みず、国際関係の基本準則を顧みず、台湾名称の「代表処」開設を認めることにこだわり、国際的に悪い前例を作った。大使級外交関係を構築する政治的基礎がリトアニア側によって損なわれたことに鑑み、中国政府は自らの主権及び国際関係の基本準則を守るため、両国の外交関係を格下げせざるを得ない。これによってもたらされる全ての負の結果はリトアニア政府が負うことになる。我々はリトアニア側に対して、直ちに過ちを正すよう促す。国家の主権及び領土的一体性を守る中国人民の強固な決意、断固たる意志、強大な能力を見くびってはならない。
我々は台湾方面にも厳正に告げる。台湾地区が国家であったことはない。「台湾独立」勢力がいかに事実を歪曲し、黒を白と言いくるめようしても、大陸と台湾地区が一つの中国に属すという歴史的事実を変えることはできない。外国の助けを借りて自らの目的を達成しようと企て、政治工作を行っても、最終的に必ず失敗に終わる運命にある。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月22日