外交部「『一つの中国』原則の歪曲は許さず、リトアニアは約束を履行すべき」

中国の駐リトアニア大使召還について、外交部（外務省）の華春瑩報道官が11日、記者の質問に答えた。

【記者】中国が駐リトアニア大使の召還を発表した後、リトアニア外務省は中国の行動に「遺憾」の意を表したうえで、「『一つの中国』原則に基づき、他のEU加盟国や世界の多くの国々と同様に、台湾との互恵関係を発展させる『決意』だ」とした。 また、EUは中国の行動に遺憾の意を表し、台湾「代表処」設置について、「『一つの中国』原則に反するものではない」とした。これについて、外交部としてコメントは。

【華報道官】「一つの中国」原則の意味を歪めることは許されない。口先では「一つの中国」原則を堅持すると言いながら、実際には公然と台湾当局と公的交流を行い、さらには「台湾独立」勢力に肩入れする行為を、中国人民は断じて許さない。

中国はリトアニアとの国交樹立以来、常にリトアニアの主権、独立、領土的一体性を尊重してきたのであり、リトアニアの国益を損なう事はしたことがない。リトアニアが台湾当局に「台湾」の名での「代表処」設置を認めたことは、中国の主権及び領土的一体性を深刻に損なうものであり、「一つの中国」原則への重大な違反であり、中国には理にかなった対応を取る権利があるし、当然そうすべきである。我々はリトアニアに対し、「一つの中国」原則の堅持という約束をしっかりと履行し、両国関係の安定的で健全な発展のための条件を整えるよう改めて促す。国家の主権及び領土的一体性を守る中国の断固たる決意と強固な意志に対する判断を誤ってはならない。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年8月12日