5G信号でフルカバーされ、下り速度が最高1000Mbpsにのぼる。超高画質スマート観戦とフリーアングル動画技術により、ユーザーは5G携帯電話で試合観戦時のアングルを360度切り替えられるほか、VR(仮想現実)ヘッドセットによりその場にいるような感覚で中継を視聴できる。北京冬季五輪張家口競技エリアに足を踏み入れると、中国聯通が設置する300ヶ所の通信基地局と1万セット近くの室内分布システムが、間もなく訪れる冬季五輪にテクノロジーの力を添えている。人民日報が伝えた。
工業・情報化部(省)情報通信発展司の謝存司長は、「5Gの商用化以降、各地・各当局は設置先の計画、資源開放、電力使用の優遇などの面で力強くサポートしており、中国の5G発展は世界の先頭を走る大きな成果を上げた」と説明した。
5Gネットワークの建設とユーザー数が新たな段階に上がった。現在まで中国で設置済みの5G基地局数は115万ヶ所以上で、世界の70%以上を占めている。これは世界最大規模で技術が最先端の5Gスタンドアロンモード(SA)ネットワークだ。すべての地級市(省と県の中間にある行政単位)の市街地、97%以上の県の行政中心地の市街地、40%の郷・鎮の市街地が5Gネットワークでカバーされている。5G端末ユーザー数は4億5000万人で、世界の80%以上を占めている。
5G中核技術でリードを保っている。中国企業の5G標準に必要な特許件数、中国の国産ブランド5Gシステム設備の出荷台数、チップ設計能力などの面で世界をリードする優位性を持っている。中国の国内市場における第1-3四半期の5G携帯電話出荷台数は前年同期比70.4%増の1億8300万台で、同期の携帯電話出荷台数の73.8%を占めた。
5G応用に積極的な成果があった。全国の5G応用革新ケースは現在すでに1万件を超え、22の国民経済の重要業界を網羅している。うち工業製造、鉱業、港湾などの垂直業界の応用シーンにおける大規模な導入が加速し、「5G+インダストリアルインターネット」の建設中プロジェクトが1800件を超えている。5G空中教室、5Gバーチャル実験室、5Gスマートキャンパスなどの応用がある程度の規模になっている。600軒以上の三甲病院(中国で最高クラスの病院)が5G+救急、リモート診断、健康管理などの応用を展開している。AR(拡張現実)ガイド、4K/8Kライブ配信などの5G応用が、情報消費分野で急成長している。
工業・情報化部はこのほど通達した「第14次五カ年計画情報通信業界発展計画」の中で、「2025年までに1万人当たり5G基地局数を26ヶ所にし、都市部及び郷・鎮のフルカバー、行政村のほぼカバー、重点応用シーンの深いカバーの実現を目指す。うち行政村の5Gカバー率は80%にのぼる見通しで、高速でユビキタスの、集約接続した、スマートでグリーンな、安全で信頼できる新型デジタルインフラ体制をほぼ構築する」と打ち出した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月30日