高級ダウンジャケットで知られる「カナダグース」は2日午後、上海市消費者権益保護委員会に書類を提出した。それによると、上海国際金融センター百貨店にある直営店で消費者が返品を求めた問題について、同委と監督管理当局の指導の下、積極的に問題を処理し、適切な解決策を打ち出すという。中国新聞社が伝えた。
少し前、中国の消費者がカナダグースのジャケットを購入したところ、ロゴ刺繍に不具合があり、縫製が雑で、生地から刺激臭がするなど、見るからに品質が疑われる問題があったが、「中国大陸部店舗で買った商品はすべて返品不可」などの「交換のルール」に直面し、さらには品質検査証明書の提出を求められるなどして、権利を守ろうにも行き詰まった状況に陥っていた。
1日午前、同委は消費者の関心が高い直営店の「交換のルール」の公平性と合理性の問題をめぐり、カナダグースから聞き取りを行った。同委はカナダグースの関連のルール及び問題について、同委と消費者に明確な説明をするよう求めた。
カナダグースは書類の中で、「中国大陸部エリアの直営店で販売されたすべての商品は、中国の法律・法規に基づいて返品・返金が行える。関連の法律規定に基づき、カナダグースはオンラインでは購入から7日以内であれば理由を問わず返品・返金を行っている。消費者から合理的な理由が出された場合、典型的なものとして、例えば品質の問題やその他の客観的な原因が確実にある場合、カナダグースは一貫してこれを非常に重視し柔軟に受け入れる態度をとってきた」としている。
また書類によると、カナダグースは返品・返金に関する消費者からのさまざまな提案に耳を傾けてきた。こうした提案は深く考慮する価値のあるもので、これから調査研究を進めて、グローバル本部に提案する予定という。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月3日