「3分間で店の商品がなくなった。中国人観光客が争って買っている」。便座、炊飯器に続き、海外ブランドのダウンウェア「カナダグース」が中国人の「爆買い」の対象になっている。「中国質量報」が伝えた。
10数年前は年間の売上高が300万ドル(1ドルは約109.5円)ほどしかなかったダウンウェアメーカーのカナダグースが、中国から流れ込んできた「財布」によって脚光を浴び、今年3月には株式市場への上場を果たし、時価総額が90億ドルに到達した。寒い冬が訪れ、中国人の旺盛な購入意欲はまだまだ続いている。
中国ダウン工業協会の姚小蔓理事長は1月17日、「カナダグースブランドの人気に参考にすべき点はあるが、中国産ダウンウェアも全体的な品質ということでは海外製品に負けていないし、『伯仲する』ものもある。ダウンウェアの保温性と快適性に影響する最重要の3つの指標として、ダウンの含有率、ダウンの充填率、フィルパワー(ダウンの空気包含力)があり、中国産ダウンウェアメーカーはどの指標でもまずまずの成績を出している」と述べた。
姚理事長の説明によれば、「中国は世界最大のダウン生産国で、豊富なダウン資源があり、世界のダウン産業で70%から80%のシェアをもつ。ダウンの加工能力や加工技術でも、世界トップレベルだ」という。
中国のダウンは生産量が非常に多いだけでなく、品質もかなり優れている。2017年8月、同協会はダウンの検査測定について定評のある研究機関の国際ダウン・フェザー検査機関(IDFL)および広州繊維製品検査測定研究院(GTT)に委託して、中国、フランス、ハンガリー、ポーランドの各国産ダウンの13サンプルを検査測定したところ、最も品質が高かったのは中国産ダウンだった。
姚理事長は、「ダウンはダウンウェア製造の中心となる原材料で、カナダグースに比べ、中国産ダウンウェアは原材料の段階では優位性が高いとさえいえる。ダウンの含有率もダウンの充填率もフィルパワーも、より高品質のダウン原材料を選んで、丁寧に商品を作れば、すぐに高い数値を出せる。ここ数年、国によるダウンウェア市場の品質監督抜き取り検査の合格率は常に90%を上回り、ここから中国製ダウンウェアの全体的水準の高さがうかがえる」と述べた。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn