12月8日、清華大学、深セン市第三人民病院、騰盛博薬が共同開発した、中国初の知的財産権をもつ新型コロナウイルス中和抗体共同治療薬が承認された。「証券時報」が伝えた。
騰盛博薬が12日の夜に発表したところによると、新たな体外でのキメラウイルス実験の中和抗体データから、同治療薬である安巴韋モノクローナル抗体注射液「BRII-196」及び羅米司韋モノクローナル抗体注射液「BRII-198」によるカクテル療法は新型コロナウイルスのB.1.1.529系統の変異株(オミクロン株)に対する中和活性を維持することが検証されたという。
騰盛博薬の関係者によると、「これはこの療法が変異株・オミクロン株に対して有効であることを意味する」という。
騰盛博薬は12日に発表した情報の中で、「独立した実験室での体外のキメラウイルス実験の計測データからわかるのは、安巴韋モノクローナル抗体注射液はオミクロン株に対抗して活性が低下するが、羅米司韋モノクローナル抗体注射液はオミクロン株の影響を受けないことだった。最終的に、このカクテル療法はオミクロン株に対する中和活性を維持し、またモノクロナール抗体のカクテル療法の戦略がもつ、臨床進展によるリスクが高い患者の臨床上のメリットを確保する上での重要性が検証された」と説明した。
市場の関心が高い価格と生産・供給の問題について、騰盛博薬の関係責任者は、「中国国内の価格はまだ未定だが、生産能力には弾力性があり、ニーズを踏まえて調整されるだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月13日