ここ数日、安徽省合肥市にある合肥新橋国際空港の駐機場の一角で、中国東方航空股份有限公司安徽支社の社員がエアバス「A320」機の解体作業を進めている。同社にとっても同省にとっても、「A320」の解体作業を手がけるのは今回が初めてだ。中国新聞網が伝えた。
同社の航空機解体プロジェクトマネージャーの許東賓さんは、「中国民用航空業の急速な発展にともなって、引退する航空機の数も増え続けている。規範に則った解体を行えば部品に残った価値を最大限に利用し、航空会社の運営コストを大幅に引き下げることが可能になる」と説明した。
同社はこれまでに空調システム、電子制御装置、コンピューター、液圧システムの解体を手がけており、最近は翼と燃料タンクなどの解体作業を進めている。
許さんは、「航空機の部品と材料は約9割が回収してリサイクルすることが可能で、最も値打ちがあるのはエンジン、降着装置、作動筒などの部品で、このほか自動操縦やナビゲーションなどの電子デバイスもあり、こうした部品はメンテナンスを経て、飛行への耐久性の検査に合格すると、航空機材料として再び航空市場に投入され、流通段階で再利用されることになる」と説明した。
航空機の解体は循環型経済のハイテク産業プロジェクトに属し、グリーン・低炭素の循環型発展、再生可能資源のリサイクルを推進するための重要な措置だ。解体によってまだ使える部品を循環させ再生させることは、明るい業界の見通しを持つ。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月10日