2022北京冬季五輪

「祝祭日のたびに結婚を急かされる」のは親子で共通の話題がないから?

人民網日本語版 2022年02月14日14:27

ある調査では、未婚の青年の68.2%が「結婚や恋愛を急かされたことがある」と答え、80.6%が「急かされるから春節(旧正月)に親戚や友人と会うことでプレッシャーが増す」と答えた。「結婚や恋愛を急かされたらどうするか?」との質問には、回答者の59.2%が「話題を変えて注意をほかに向ける」、53.0%が「何を言われても『そうそう』といっておく」と答えた。北京青年報が報じた。

経済の市場化や人口の流動化が進み、両親や親戚とは春節の時にしか会わないという人も多くなっている。そんな中、「祝祭日のたびに結婚を急かされる」というのは、親子の間に「共通の話題」があまりないことを示しているのかもしれない。子供が住んでいる街のことはあまり知らず、未婚の青年がどのように仕事をし、生活しているかもよく知らないため、両親は結婚や恋愛のことを話題にして、コミュニケーションを図ろうとしているのだ。

しかし考え方や観念が異なるため、親と子では結婚や恋愛に対する姿勢も異なる。結婚しておらず、恋人もいないにも関わらず、大都市ですでにストレスの多い生活を強いられており、遠距離や国を越えた婚姻など、結婚相手との距離も広がっている上、結婚や恋愛の相手を探す競争も激化しているというプレッシャーを感じている。またそれだけでなく、気が合うことや生活スタイルが合うこと、価値観が合うことなどを重視するため、「結婚して我慢するより、好みの人に出会うのを待つ」というのが若者の理性的な選択肢の一つになっている。

親や親戚、友人が結婚、恋愛を急かすのは、自分が経験したことやされてきたことであるほか、周りの人からの影響が原因というケースもある。不安な気持ちがつのり、「誰々さん家の息子、または娘」を比較対象にすることが習慣となっている中国の親たちは、がっかりしたり、物事が思い通りに進まず不満を感じたりしやすい。自分の子供が他の人に先を越されることを望まない親たちは、あの手この手を使って結婚や恋愛を急かし、子供ができるだけ早く恋人や結婚相手を見つけることを望んでいるのだ。

結婚や恋愛をする時は、自分のことをよく知り、健全で、成熟した結婚・恋愛観を抱いていなければならない。親や親戚は、「いるかいないか」や「しているかしていないか」などの「結果」を見て評価しがちである一方、若者は、「良し悪し」といった「プロセス」を見て評価している。「剩男」や「剩女」と呼ばれる結婚適齢期を過ぎた男女であっても、恋人を探したり、結婚したりするための努力を払っていること否定すべきではないだろう。そして年長者は結婚していないことを常に「問題視」するのではなく、プロセスを高く評価する意識ももち、若者にさらに大きな可能性や融通を与えるべきだろう。

「祝祭日のたびに結婚を急かされる」背後には、親子の間のコミュニケーションの難しさという問題が潜んでいる。一部の若者は「言っても分かってもらえない」や「言っても無駄」と諦めてかかり、自分の生活の境遇や悩みについて、親とじっくりと話そうとしない。一方、一部の親たちも「上から目線」での姿勢を改め、もっと穏やかな気持ちで子供の生活の現状に理解を示す必要があるだろう。双方が進んで自らの短所を改め、積極的に意思の疎通を図れば、「祝祭日のたびに結婚を急かされる」ことが、互いに交流するための良い話題のきっかけになるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年2月14日

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