2022北京冬季五輪

「金」を買う若者たち 買っているのは何?

人民網日本語版 2022年02月23日15:22

微博(ウェイボー)、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」、ショッピング交流プラットフォーム「小紅書」などのSNSプラットフォームで、「SNSに出す勇気が出ないもの」から「金のアクセサリー重ね付け」へと話題が変化したことからわかるように、以前は非常にやぼったいと思われていた金のアクセサリーが、今や消費の新たなトレンドへと華麗な転身を遂げた。

SNSでは若者たちが、金の粒を集めるとき、金のインゴットや金のアクセサリーを購入するときの心得を共有している。特に金の価格上昇を背景に、金や金のアクセサリーを買うことは浪費と見なされなくなり、反対にセンスのある暮らし方を代表するものになった。こうして、金は若者が家族や友人、パートナーにプレゼントをする時に新たな選択肢になった。

中国黄金協会がまとめたデータからも、今年の春節(旧正月、2022年は2月1日)の7日間の連休中に、全国の金消費が前年同期比13%増加したことがわかる。通年で見ると、2021年の金の実際の消費量は20年同期比36.53%増、新型コロナウイルス感染症発生前の19年同期に比べて11.78%増の1120.90トンに上った。

報道によると、今年の春節には北京の複数の金取り扱い店で、「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年代生まれ)」の消費者が20%以上を占めた。一方で、昨年は10%にとどまっていた。

春節連休期間に、オンラインモールの天猫(Tmall)スーパーで金を購入した人のうち、「95後(1995年から1999年生まれ)」と「00後」が半数以上を占め、金購入の中心層になった。

「金」を買うようになった若者たち 買っているのは一体何?

業界関係者が報告書「2022年中国黄金市場展望」を踏まえて分析したところでは、中国金アクセサリー市場の価格設定の透明性がさらに向上し、若い消費者層の金アクセサリーに対する評価がますます高まり、受け止め方もますます好意的になっているという。

工業・情報化部(省)情報通信経済専門家委員会の盤和林委員は、「金は若い消費者層にとってはやはり資産運用と投資が中心で、若者のアクセサリーやジュエリーに対する見方はより堅実だ。金を買うということは若者がジュエリーやアクセサリーへの理解を深めたことを示している」と述べた。

盤氏は、「この現象は正常なものであり、たとえばダイヤモンドなら、かつてはダイヤの価値は変わらないと思われていたが、実際には今や人工ダイヤが徐々に普及して、ダイヤの市場価値は打撃を受けた。相対的に見て、金は比較的合理的に価値を保てる商品だ」と続けた。

国泰君安証券が発表した研究報告書は、「若い消費者層は自分を喜ばせるためのニーズが大きいこと、金のジュエリーには消費の属性が強いこと、消費者の金投資が理性的な常態に戻ったことなどの影響で、ここ数年は金価格の変動がもたらす投資ニーズが弱まり、自分を喜ばせるための消費という属性が強まった」としている。

アナリストは、「ネットショッピングが提供する優待キャンペーン、豊富な選択肢、自宅まで配達してくれる便利なサービスも、若者がネットで金アクセサリーを購入するブームを後押しした」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年2月23日

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