春の暖かな日ざしが注ぐ2月24日、甘粛省の省級無形文化遺産「羊皮筏子」の伝承者で、今年すでに70歳を超えている張徳宝さんは、蘭州市を流れる黄河の岸辺で、羊の皮袋を浮き袋にしたいかだ「羊皮筏子(羊皮いかだ)」を作り、観光シーズンの到来を迎える準備を進めていた。加工を終えた羊の皮の膨らまし口から息を吹き込み、パンパンに膨らませる。最後に、膨らませた複数の羊の皮の浮き袋を木の枠にくくり付ければ完成だ。張さんは羊の皮の浮き袋1つを最短30秒で膨らませることができるとしており、人が吹き込んだ空気の温度と湿度が羊の皮の浮き袋が長持ちするのに最も適しているのだとした。使用中に空気漏れが生じた場合なども、人が息を吹き込むのだという。中国新聞網が伝えた。(編集TG)
「人民網日本語版」2022年2月25日