香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は9日午前の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策の最新状況を説明し、「高齢の感染者を、症状などに基づいてグループ分けして治療するほか、今月18日までに、当地区の病院1000ヶ所以上に入院している患者の新型コロナワクチン接種を完了させる」方針を示した。
キャリー・ラム行政長官は、「軽症で、病状が安定しているものの、医療観察が必要な高齢者を受け入れるための高齢者向け一時的隔離施設や療養施設をできるだけ早く増設する。現在、ベッド1000床以上を設置したアジアワールド・エキスポと体育館2ヶ所を含む関連施設を、香港社会福利署が運営している。当政府は民間病院に、医療従事者の派遣を要請している。ケア要員については、現地で募集すると同時に、中国大陸部からも受け入れる」という方針を示した。
また、「当政府は、無症状や軽症の高齢者の自宅隔離もサポートし、それら高齢者に検査キットや中医薬、体温計、健康ガイドといった新型コロナ対策セットを配布する計画。その他、自宅隔離している高齢者に、専用の医療ホットラインを提供し、医療従事者が自主的に連絡して、体調をチェックして、臨床評価を行う。病院での診察を必要とする高齢者がいる場合、香港医院管理局は、指定の場所17ヶ所を手配して、優先的に予約を入れ、専用スタッフが送迎する計画。病状が悪化した場合、すぐに入院して治療を受けることができるよう手続きする」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月10日