2022年1月6日、安徽農業大学の新型コロナウイルスワクチン接種会場で、ブースター接種を受ける女子大生(撮影・黄博涵)。
中国国務院共同対策メカニズムの承認を経て、中国国家衛生健康委員会は、1回目、2回目と異なるテクノロジー・ロードマップの新型コロナウイルスワクチンをブースターとして接種する「交互接種」の計画を始めている。新華社が報じた。
ワクチン接種にはどれほどの効果があるのだろうか?そしてなぜ、「交互接種」が始まったのだろうか?昨年末から現在に至るまで、中国のさまざまな都市で、新型コロナウイルス感染が散発的に発生している。国務院共同対策メカニズムが最近発表した関連統計は、その重要な参考データを提供している。
デルタ株感染を見ると、陝西省では感染者が2000人以上報告されたものの、重症化率は約2.2%だった。また、河南省鄭州市と許昌市では感染者499人が報告され、重症化率は約3.4%だった。
国務院共同対策メカニズム科学研究難関攻略グループワクチン研究開発特別専門家グループのメンバー・邵一鳴氏は、「それまでの重症化率は平均7%だった。新型コロナ対策において、管理・抑制策と治療の手段はそれまでとほとんど同じであることから、重症化リスクの低減に最も関係があるのはワクチン接種率だといえる」とした。
今年1月20日の時点で、天津市と河南省安陽市のオミクロン株感染拡大では、感染者759人が報告され、うち重症化したのはわずか4人で、重症化率は0.6%未満だった。
研究では、これはオミクロン株の症状が比較的軽いことが原因であるほか、ブースター接種のおかげでもあることが分かっている。統計によると、濃厚接触者のうち、基礎免疫と追加免疫のブレイクスルー感染率は22.6%と6.0%だった。
ブースター接種を受けることで、オミクロン株のブレイクスルー感染率を目に見えて下げていた。邵氏は、「これら統計は、中国の新型コロナウイルスワクチンがオミクロン株にも有効で、ブースター接種の効果もてきめんであることを示している」と説明する。
邵氏によると、ブースター接種に交互接種を採用するのには主に2つの目的がある。まず、それぞれのワクチンのメリットを補完し合うことができる。次に、人によって体質が異なり、ある種のワクチンを接種して強い副反応が出た場合、テクノロジー・ロードマップの異なるワクチンを接種すると副反応を回避できる可能性がある。
国家衛生健康委員会疾病予防管理局の呉良有副局長は、「研究統計により、ブースター接種は1回目、2回目と同じワクチンを接種しても、交互接種しても、免疫効果を高めることができることを示している」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年2月24日