国家林業・草原局の李春良副局長は21日、ボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会において、「中国は今年、青蔵高原(チベット高原)や黄河流域、長江流域など、生態的位置づけが重要で生態的機能が良好な地域で、一連の国家公園を設立する」と述べた。中国新聞社が伝えた。
中国は昨年10月、三江源、ジャイアントパンダ、東北虎豹(アムールトラ・ヒョウ)、海南熱帯雨林、武夷山など、第1陣となる国家公園を正式に設立した。21日のボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会で、李氏は次のように述べた。
三江源国家公園瀾滄江園区の降雪後の美しい風景(資料写真、上空から撮影・馬銘言)。
国家公園はすでに、中国の自然と文化の美しさを示す名刺のような存在になっている。三江源国家公園は長江・黄河・瀾滄江の水源地で、多くの湖が分布する美しい風景が広がっており、チルーなどの野生動物の数が急増した。ジャイアントパンダ国家公園は従来の69の自然保護地、13の局地的個体群のジャイアントパンダを一括りにした。東北虎豹国家公園のアムールトラの数は50頭以上、アムールヒョウは60頭以上で、トラの鳴き声が響く山林が広がっている。海南熱帯雨林国家公園は画期的な国家公園総合法執行派遣・駐留の2重管理メカニズムを打ち出し、国家公園の自然資源及び資産の管理と保護を効果的に強化した。武夷山国家公園は生態補償やライセンス経営などの面で新たなメカニズムを絶えず模索している。
中国には現在、5つの国家公園を含む各級・各種自然保護地が9000ヶ所以上あり、保護面積は陸地国土面積の約18%を占めている。正式に設立された国家公園の保護面積は23万平方キロメートルで、3割近い陸地国家重点保護野生動植物の種類を網羅している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年4月22日