米テキサス大学ダラス・サウスウェスタン・メディカルセンターの研究者はこのほど、「自撮りで撮影した顔は歪んで写る。自撮り写真の鼻は、実際より長く、しかも幅も広がっているように見える」ことを発見した。新華網が伝えた。
そして研究者は、「自撮り写真を撮る枚数が増えたことと、鼻の美容整形に対する需要との間には、明らかに相関関係がある。とくに、若者が美容整形医を訪れる機会が増えている」と指摘。
研究によると、研究チームは30人の被験ボランティアを募り、自撮りによる顔面の特徴について実験を行った。各ボランティアにはそれぞれ、3枚の写真を撮影してもらった。1枚は、スマホのフロントカメラで12インチ(約30センチメートル)の距離から撮影し、2枚目は、同じカメラで18インチ(約46センチメートル)の距離から撮影、3枚目はデジカメで約5フィート(1.5メートル)離れて撮影してもらった。
実験の結果、スマホのフロントカメラで自撮りした写真の顏は、明らかに歪んでいた。デジカメで撮影した写真と比べると、鼻の長さは、12インチ離れた自撮りで平均6.4%、18インチ離れた自撮りで平均4.3%、それぞれ長く写っていた。12インチ離れた自撮りでは、顎が平均12%短く写っていたことから、顎と比較した鼻の長さの割合は17%増える結果となった。また、自撮りでは、鼻の付け根部分の幅の割合が増え、小鼻がより広がって見えた。
研究者は、「自撮りによってもたらされた真実とは異なる認識によって、鼻の美容整形手術に対するニーズが高まる可能性がある。同時に、セルフイメージに対する誤った認識によって、うつや不安障害に陥る恐れがある」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年4月6日