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周恩来総理の「雨後嵐山」詩碑を仰ぎ見る記念イベントが京都で開催

人民網日本語版 2022年07月07日15:45

中日国交正常化50周年を記念して、在日中国企業協会や在大阪中国総領事館はこのほど、中国初代総理の周恩来氏が京都の嵐山を散策したときに詠んだ有名な詩「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念活動を開催した。在大阪中国総領事館の薛剣総領事や在日中国企業協会の王家馴会長が挨拶を行い、中日友好関係を切り開くために尽力した前世代の指導者を追想した。また、総領事や協会会長、京都日中友好協会代表、日本国際貿易促進協会・京都総局代表、京都華僑総会、留学生代表が「雨後嵐山」詩碑に花束を手向けたほか、中国と日本の学生代表が、中国語と日本語で詩を朗読した。人民網が報じた。

「雨後嵐山」の詩碑は、京都の大悲閣千光寺境内に建立され、4月5日に除幕式が開催された。1919年4月5日、青年だった周総理は京都の嵐山を訪問し、「雨中嵐山」と「雨後嵐山」という2編の有名な詩を作った。1979年、周総理の中日国交正常化への貢献を記念して、中日友好関係団体などが、京都亀山地区の府立嵐山公園に「雨中嵐山」詩碑を建立した。そして、中日国交正常化50周年という重要な年となった今年、「雨後嵐山」詩碑が建立され、もう1つ両国の友好交流の架け橋となった。

6月30日、周総理の「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念イベントで挨拶する在大阪中国総領事館の薛剣総領事(写真提供・青城)。

薛総領事は挨拶の中で、「厳しい暑さの中、大阪総領事館は、遠方より駆け付けた在日中国系企業の代表や日本の方々、中国人留学生たちと一堂に会し、共に瞻仰詩碑をすることができた。皆さんが、周総理を含めた前世代の指導者の素晴らしい伝統を継承、発揚し、意気盛んに奮起し、怠ることなく真剣に取り組み、国のため、国民のために、懸命に奮闘し、新時代と新たな旅路に、悔いのない奮闘の足跡を刻むことを願っている」と語った。

そして、今年は中日国交正常化50周年であることに言及し、「内や外の要素の影響で、中日関係は以前から存在する問題と新たな問題が交錯しながら、際立つようになっており、これからどこへ向かうかが決まる、重要な分岐点に再び立っている。今の困難な局面の下、私たちは国交正常化の初心を思い起こし、両国関係の歴史から経験と教訓をくみ取り、前世代の指導者の英明な決断から勇気と知恵を学び、中日間の4つの基本文書の精神を固く守り、中日友好協力の使命を受け継ぎ、両国関係の正しい方向をよりはっきりと、徹底して把握し、次の50年の発展の前途を、固い決意で、力強く切り開かなければならない」と呼びかけた。

6月30日、周総理の「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念イベントで挨拶する在日中国企業協会の王家馴会長(写真提供・青城)。

王会長は、在日中国企業協会の会員を代表して、詩碑に深々と頭を下げた後、挨拶を行い、「『雨後嵐山』は、青年だった周総理のロマンチックな美的意識、感情、壮大な政治的抱負を反映している。1979年に『雨中嵐山』が建立されてから43年経った今年、姉妹碑として『雨後嵐山』が建立された。2基の詩碑は、桂川を挟んで建っており、前世代の指導者の足跡と中日友好の物語を後世の人に伝え続け、歴史を回顧し、共に発展するようにと、私たちを激励してくれている。当協会は発足した時から、中日経済貿易協力や中日友好関係の拡大、発展に力を注いできた。今年は中日国交正常化50周年で、当協会は引き継ぎ積極的な役割を果たし、中日関係や二国間経済貿易協力発展をさらにバックアップしたい」と語った。

6月30日、周総理の「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念イベントで挨拶する京都府日中友好協会の田中彰寿代表(写真提供・青城)。

日本の各界の人々も記念イベントに出席し、挨拶を行った。京都府日中友好協会の田中彰寿代表は、「当協会は長期にわたり、両国の民間交流活動の積極的な推進に取り組んできた。今後も引き続き友好の伝統を発揚し、民間の実務的な交流を促進していきたい」と語った。日本国際貿易促進協会京都総局の西岡稔夫代表は、経済貿易という観点から、「両国の友好協力を深化させ、互恵・ウィンウィンを促進させることは、日中関係を前進、発展させ続けるための基本路線だ」と指摘した。

周総理の「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念イベント会場の様子(写真提供・青城)。

周恩来和平研究所の王敏所長は、記念イベントで、嵐山を訪問した際の周総理の逸話や日本に留学していた時の思いなどを紹介した。在日中国企業協会の代表たちは、「『雨後嵐山』の朗読を通して、国交正常化の初心を思い起こし、現在の中日関係の動向や今後の方向性について認識、理解を深めることができた。そして、中日友好の信念をさらに堅くすることができた」と声を揃えた。

代表団と共に門川大作京都市長を表敬訪問した王家馴会長(写真提供・青城)。

門川大作京都市長を表敬訪問した在日中国企業協会代表団(写真提供・青城)。

周総理の「雨後嵐山」の詩碑を仰ぎ見る記念イベントが開催された6月30日午前には、王会長は在日中国企業協会の代表団と共に、門川大作京都市長を表敬訪問し、在日本中国大使館の宋耀明経済商務公使の在日中国企業と京都市の経済貿易発展促進を願う思いを伝えた。また、双方が未来を展望し、友好的な交流を行った。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年7月7日

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