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あなたは「身替り要員」? 職場での評価は自分での努力が必要

人民網日本語版 2022年07月08日15:57

あるチームの中で、AさんとBさんがペアになり、技術のウェイトが低く、些末で時間のかかる日常業務を一緒にこなしていた。チームは少し前、ビッグプロジェクトを引き受けることになり、上司はBさんを「もっと重要な仕事」をするポジションに移動させ、日常業務はすべてのAさんの肩にのしかかった。プロジェクトが終わる頃、Bさんは表彰されただけでなく、特別ボーナスまで支給されたが、AさんがBさんの分まで働いていたことは誰にも評価されず、ボーナスも支給されなかった。

こうした他人の業務まで引き受ける「職場の身替り要員」は、見えにくいがよくある職場の現象で、キャリアがそれほど長くもなく、短くもない人がなることが多い。仕事を始めたばかりなら、何でも勉強中で慣れようとしているところで、「身替り」も勉強になるので、喜んで引き受ける。キャリアが長ければ、現状に満足しているか、別の道を考えているところで、「身替り」がどうのこうのはそれほど重要ではない。

北京大学の汪氷博士(精神衛生学)の見方によると、職場はキャンパスではなく、明らかな目的性があり、目標を方向性としている。Aさんから見れば自分への処遇はひどいと感じるかもしれないが、上司から見れば、Bさんが他の人では代わることのできない重要な役割を果たして、チームの利益を最大化したのだ。これがとても正しい決定だったことは間違いない、となる。

このようにチーム全体にとっての利益にはなったが、ただ長期的なキャリアアップをしようと思えば、Aさんの感情を無視するわけにはいかない。Aさんはなぜひどいと感じるのだろうか。汪さんは、「1つ目は公平の必要性、2つ目は『見られていること』の必要性、3つ目は自分の価値を実現することの必要性だ」と理由を挙げた。

汪さんによると、「職場の身替り要員」になることに慣れている人は、往々にして「職場のいい人」で、他人はこの人は話しやすいとかこの人なら何をしても大丈夫という印象を持っている。しかし職場で本当に成功した人の中に、こうした「いい人」はいない。反対に、「いい人」は「身替り要員」と同じく、他の人に最も容易に取って代わられる存在だ。残念なことに、目標を方向性とする仕事の場面では、業績こそがすべてだ。

Aさんは見られたいとしているが、職場での評価は自分で努力しなければならず、ひどい扱いをされたことをバネにして、自分を他の誰にも代わることのできない唯一無二の存在にしなければならないということもわからなければならない。

社長は社員のために3つの口座を開設している。現金の口座、福利厚生の口座、そして心の口座だ。3つの口座のうちどれか1つはいつもいっぱいにしておかなければならない。チームが一時的に現金と福利厚生を与えられない場合は、必ず心で埋め合わせをしなければならない。社員が自分の個人的な得失よりもっと重要な仕事を達成したと考えるようにし、個人の目標を集団の目標に融合させなければならない。そうなった時、社員はもう自分が「身替り要員」かどうかなどは考えない。チームの目標がすなわち自分の目標になっているからだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年7月8日

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