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「情報ストレスを軽減したい」職場の若者たち

人民網日本語版 2018年11月14日10:39

ビジネスやプロジェクトのグループチャット、上司が入っていたり、上司が入っていないグループチャット、家族や友人、クラスメートのグループチャット、投票やチケット入手、学習、代理購入といったグループチャットなど、無数の微信(WeChat)グループチャットが、多くの人々をこうした無数のチャットグループに引き入れている。だが日に日に増殖していくこうしたグループチャットが職場で働く若者たちの焦燥やストレスをますます高めている。中国青年報が伝えた。

〇グループチャット内の人間関係がSNSのしがらみに

「微信でどんなに親しかった友人でも、ある日突然、微商(微信を利用して販売や宣伝を行う電子商取引)や代理購入業者に変身することはあり得るわ」と主張するのは、1年前に社会人になったばかりの魏麗娜さん。彼女に購入を無理強いする人はいなかったが、それでも彼女は、無数の代理購入グループチャットに引き入れられた。彼女をこの種のグループチャットに引き入れた人の中には、普段仲良くしている同僚や友人もいれば、長い間音信不通だった大学時代の同級生もいる。「微信に『相手のリクエストやグループチャット加入を拒絶する』機能ができることを心から望んでいる」と彼女は話す。

こうした代理購入グループチャットだけでなく、「いいね!」をするグループから投票やPRまでグループは無数に存在し、微信はひとつの「ビジネスの場」を形成している。ユーザーはそれぞれ異なる目的からグループチャットを立ち上げ、人々を引き入れている。それらのグループは交流や学習、お見合いをベースにしたグループであったり、あるいは市場調査やリソースの獲得、市場の立ち上げを意図しているグループであったりする。昔の同級生はグループチャット内で友情を再確認し、保護者たちはグループチャット内で担任に媚びへつらうため列をなす。サラリーマンたちはグループチャット内の「コピー&ペースト」機能を利用して同僚に誕生日のメッセージを送り、部下たちはグループチャット内で上司の発言をあの手この手で称賛する。

〇「隠れ残業」によってもたらされる悩み

楊舒さんはニューメディア業界で編集の仕事をしている。午前3時、北京は束の間の休息の時間に入るが、彼のスマホは鳴り始める。なぜなら会社のビジネスグループチャットで上司が彼に最新情報を送ってきたからだ。ビジネスグループチャットは意思疎通を図る上で便利な反面、ますます多くの「隠れ残業」を生む原因ともなり、楊さんのような多くのサラリーマンにとって、その労働時間を24時間365日に変えてしまう頭痛の種と言ってもいいほどだ。

社会経験4年目の李響さんが参加する微信グループチャットは246グループまで増えた。このうちのほとんどが、仕事関係で立ち上がり、参加したものだ。微信グループチャットによって、人々は身を隠す場所がなくなり、スマホのチャットには、若きサラリーマンたちが一身に背負う忍耐と焦燥感に満ちている。

陳偉さんは、個人的にはとても社交的な若者。友人とのちょっとした集まりや同僚との食事の席には欠かせない存在だ。だが、微信グループチャットでは、仕事の関係でどうしても発言しなければならない場合を除き、彼はまるで「そこにいない人間」のような存在に変身する。その理由について彼は、「自分は『情報ストレスの軽減』をばっちりやりたいだけ」としている。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年11月14日

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