上海の映画館が8日から営業再開へ 初日の前売券売上高は約80万元に

人民網日本語版 2022年07月06日16:49

上海の映画館が営業再開に向けカウントダウンに入った。映画産業に関する統計を発表している灯塔専業版の独自データによると、今月5日午後9時の時点で、上海の映画館が営業再開を予定する今月8日の前売券の売上高が79万3500元(1元は約20円)に達している。営業を再開する映画館は128館で、再開率は37%に達している。中国経済網が報じた。

上海のある映画館のマネージャーは取材に対して、「この日をずっと待っていた。ここ数日は、消毒や従業員の研修を行っている。また、夏休み後半の営業に対応するため、アルバイトを新たに募集している。まず上映するのは、『人生大事(Lighting Up The Stars)』や『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』だ。前売券の売れ行きはまずまずで、電話での問い合わせもすでに入っており、今週末には、ようやく『春を迎える』ことができるだろう」と説明した。

ある証券のアナリストは、「上海が中国国内の映画市場において重要な地位を占めており、映画館の営業再開は、映画市場の回復加速につながる。2018年から2021年にかけて、上海の映画興行収入が中国全土の興行収入に占める割合は5.5‐6%で、北京や広州、深センを抑えて、中国の一線都市で最高の割合。そのため、上海の映画館が通常通り営業できれば、中国の映画市場の回復にとって、強い追い風となる」との見方を示す。

上海市映画局が発表している「上海の映画上映施設営業再開に関する通知」によると、同市の映画上映施設は今月8日から秩序に基づいて営業を再開する。

灯塔の統計によると、今月4日の時点で、中国で営業している映画館は計1万120館で、営業率は83.4%に達しているものの、上海のほとんどの映画館が営業を停止していた。

ある統計プラットホームのシニアアナリストは「証券日報」の取材に対して、「上海の映画館が営業を再開すれば、中国全土の映画館の営業率が90%以上をキープし、映画業界が本格的に回復するだろう」との見方を示した。

灯塔専業版の統計にると、1‐6月期、中国国内の映画市場で上映された映画の数は前年同期38.11%減の177本だった。4‐6月だけを見ると、前年同期55.17%減の78本だった。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年7月6日

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