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粘土で作った肖像が「そっくり過ぎる」と話題に 山西省

人民網日本語版 2022年07月29日11:05

山西省晋中市平遥県に住む80後(1980年代生まれ)の張栄さんが、粘土を使って肖像を作り出す画像がネット上で大きな話題となっている。ネットユーザーからは、「粘土にあっという間に命を吹き込んだ」や「隠れた達人」といった絶賛するコメントが寄せられている。張さんは「泥塑」と呼ばれる泥土で人形を作る中国の民間工芸を世襲する家庭に生まれ、幼い頃から父親たちの影響で、「泥塑」作りに親しみ、弟子入りしてその技術を学び、この無形文化遺産の伝承人になった。

張さんは卒業後、「泥塑」とは関係のない仕事をするようになったものの、暇を見つけては、粘土をこねて作品を作り、少しずつ肖像を製作する技術も模索。その練習のためのモデルとなったのは周りの人だったという。リアルな仕上がりになるまで、張さんは、目つきや、微笑む口元などを、何度も何度も作り直したという。

張さんは2010年に故郷である平遥県に戻り、古城の観光資源を活用して、観光客を相手に、粘土で肖像を作るようになった。「お金を稼ぐためでもあり、自分の大好きなことでもある」と張さん。長年実践を積み重ねて、張さんは「泥塑」の腕をどんどん上げ、スピーディーに一つの作品を仕上げることができるようにもなった。普通の肖像なら、20分ほどで仕上がり、これまでに約2万3000人の肖像を作って来たという。

張さんは、「『泥塑』と『人物肖像』を組み合わせたのは、伝統的な『泥塑』の伝承でもあり、昇華でもある。無形文化遺産の伝承人として、この技術に新たな活力を注ぎ込み、文化を守り、伝承していく責任がある」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年7月29日

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