米国人のブライアン・リンデンさんは1984年に初めて中国を訪問し、北京で中国語や中国の文化を学んだ。そして、中国の風土や人情、文化に魅了され、2004年に、米国の資産を売却して、家族とともに中国に戻って来た。新華社が報じた。
リンデンさん一家は2008年、雲南省大理白(ペー)族自治州大理市喜洲古鎮に定住。村にある古民家を、ホテルと文化センターが一体となった「喜林苑」にリノベーションした。「喜林苑」は、世界各地から来る観光客が雲南省の民族文化や景勝地を観光する拠点となった。そして、その周辺の村民に仕事や増収の機会を提供するようになった。
リンデンさん夫婦は2020年、100キロ離れたところにあるペー族の伝統的な村落「沙渓鎮石竜村」に注目。村に溶け込むために、村民が家を建設する際に使う土を建材にして強く突き固める「版築」という方法でホテルを建設するほか、石竜村中心広場付近に農村図書館や版築体験館を建設し、すでにあった石竜村村史館をリニューアルすることにした。リンデンさんは、「喜林苑」(沙渓店)の宿泊客に村でペー族の文化をじっくりと体験してほしいと願っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月9日