モロッコの街中で中国語の歌を歌う女性が人気に

人民網日本語版 2022年07月21日16:05

今年に入ってから、北アフリカ北西部に位置し、アラブ世界のエキゾチックな雰囲気漂うモロッコの街中では、中国人にとって馴染み深い中国語の歌が流れ、多くのモロッコ人が足を止めて聞き入っている。南方都市報が報じた。

歌を歌っているのは90後(1990年代生まれ)のモロッコ人女性・ディナさんだ。中国に留学し、その後そのまま就職し、12年間を中国で過ごしたディナさんは今年初めにモロッコに帰国。街中で中国語の歌を歌っている様子を撮影した動画を、自身のニューメディアアカウントに投稿するようになった。関連の動画は現在、中国の多くのSNSで累計3億回以上再生されているほか、中国以外の国のSNSでも中国の音楽文化に高い関心を示すフォロワーたちの注目を集めている。

モロッコの首都ラバト出身のディナさんの両親はモロッコ人。ディナさんは子供の頃から言語に興味があり、フランス語や英語、アラビア語、中国語などをマスターしてきた。そして、今は粤語、閩南語、重慶語、上海語といった中国の方言を勉強しているという。

高校を卒業した17歳の時に奨学金をもらって中国に留学したディナさんは中国で12年間暮らし、中国を第二の故郷と見なし、「モロッコと中国の文化交流の架け橋になりたい」と話す。

ディナさんによると、今年2月から、モロッコの街中で中国語の歌を歌い始め、これまでに動画作品を10作品以上製作してきたという。街中で歌い始めたばかりの頃は、聞きに来る人はそれほど多くなかったものの、「どこの国の言葉で歌っているのか」と聞かれたり、「曲名を教えてほしい」と言われたりすることが時々あったという。また、1曲歌い終ってから、中国語であることを伝え、自分が着用しているのは漢服であると紹介すると、多くの人が興味を持ち、気に入ってくれたという。「私が一番好きなバンドはBeyondで、マスターできたら粤語で『遥かなる夢に~Far Away』を歌いたい」とディナさん。

そして、「街中で中国語の歌を歌っていると、中国に行きたいと思っているモロッコ人が、驚くほどたくさんいることに気付かされた。それは私の想像をはるかに超えていた。異国の地に足を踏み入れる勇気がなかったり、中国が急速に発展していることを伝えてくれる人が周りにいなかったりすることが多く、私が『中国では外出する時に財布を持たなくていい』と伝えると、不思議そうな顔をしている」と話す。

また、「私は鏡のようなもので、私が経験したことを知って、是非中国に行ってみたいと思う人も多い。そのような人には、『寒い所が好きなら東北エリア、寒がりなら南方エリアに行くといい。でも、方言を話す都市も多いので、まず、普通話(標準中国語)をマスターしたほうがいい』と伝えている。中国の要素を紹介する私にたくさんのモロッコ人が期待を寄せているのを見て、私は自信を高めることができた。もっと頑張って、期待に応えたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年7月21日

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