浙江省台州・温嶺市に住む84歳の男性が7月27日、荷台に自ら植えて育てたスイカなどを積んだ三輪車をこいで、横峰街道(エリア)の消防署にやって来て、隊員に配っていた。男性は19年間にわたり、暑さを和らげてくれる果物を届け続けているだけでなく、思いやりも届け続けている。
元軍人のこの男性は退役後、農業を始め、今では広い土地を耕す農家となっている。これまで19年間にわたり、自ら植えて育てた果物や野菜を消防隊員に届けており、隊員たちともすっかり知った仲となっている。男性が消防署にやって来ると、隊員たちはたちまち外に出迎えにやってくるというのが、長年の「恒例行事」となっている。
男性は、「夏になると、消防隊員はとてもたいへん。だから、少しでもそんな暑さを和らげてもらおうと、果物を届けている。私は元軍人で、消防隊員も元軍人。私たちの間には強い絆がある」とし、退役後も、軍人の「心」は全く忘れておらず、自分にできることをして、19年間、純粋な真心を表現し続けてきたのだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年8月1日