国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)がエジプト・シャルムエルシェイクで開催されている。エジプト政府と国連環境計画(UNEP)は16日、生物多様性テーマデーを共同開催した。中国からは生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の議長国代表を務める趙英民生態環境部(省)副部長(生態環境次官)が出席し、気候変動対策と生物多様性保全の相乗効果、「ポスト2020生物多様性枠組(GBF)」の交渉妥結と実施について展望を示した。新華社が伝えた。
趙副部長は「生物多様性の喪失と気候変動は世界が直面する2つの大きな環境危機であり、両者の原因は密接に関連しているため、協同対策、体系的ガバナンスを行う必要がある。この点で、すでに中国は効果的な取り組みを多く行い、誰の目にも明らかな成果を収めてきた。現在策定中のGBFは、今後一定期間、特に2030年までのグローバル生物多様性ガバナンスのための綱領的文書であり、COP15第2部で期待される重要な成果である。GBFは我々が『リオ3条約』(国連気候変動枠組条約、生物多様性条約、国連砂漠化対処条約)協力を強化し、グローバルな生態環境の課題に協同対処するための契機とプラットフォームを提供した」と指摘。
「4回にわたる作業部会の協議を経て、GBFの協議は一定の進展を得たが、いくつかの重要な議題で依然として比較的大きな溝があり、交渉作業は依然として極めて困難だ。中国はCOP15議長国として、指導力を発揮し、調整役を果たすべく全力を尽くし続けてきた。昨年のCOP15第1部は中国の昆明で成功裏に開催され、中国の習近平国家主席がビデオで基調演説を行った。会議は『昆明宣言』を採択して、グローバルな生物多様性の保全に強大な原動力を与えた。各国が地球生命共同体という理念を堅持し、柔軟性を十分に示し、GBFの交渉妥結のために向き合って進み、重要な議題において折衷案を探り、COP15第2部で野心的かつ実務的で均衡の取れたGBFの交渉妥結を推進することを期待する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月17日